「カラテにおける体重と強さについて、私はよくこう説明する。体重プラス握力プラス速さが、カラテにおける破壊力だ」
「正拳がその威力を発揮するためのポイントは、まず第一にそもそも握り方がしっかりしているどうかにある。そしてそのカギを握っているのが小指と薬指、および親指なのだ」
「握力でもっとも大事なものは小指と薬指だということだ。一見、短くて端にあるため”ひ弱な指”と見過ごされがちな小指と薬指は、それだけに日ごろから意識的にその強化に努めなければならないのである」
大山総裁
上記の言葉の通り、大山総裁は握力の重要性についてよく語っていました。
正拳の威力のカギは「握力」である。
そこで握力強化の自主練です。
大山総裁が推奨した小指・薬指を中心とした握力強化法は以下の通りです。
1,正拳の握りのときに意識的に押さえ、固め、締めを強める
2,指立て伏せ
3,木刀の素振り
4,弓を引く
5,小指・薬指による懸垂(最終的には小指一本)
6,荷物や買い物袋などを小指一本で持つ
7,電車の吊革を小指一本で体重を支える
8,空手着を自分の手で洗濯する
上記の中から自主練に適しているのが、2と3です。
中でも「木刀の素振り」はかなり効果があると思います。
剣道を始めて最初に教わることが、竹刀を振り下ろす際に「雑巾を絞るように」ということです。
雑巾絞りは、最終的に小指の力を最大限に必要とします。
また、木刀を振ったときの絞りは、正拳の握りに相通じます。
木刀が重さの面で物足りないようでしたら、素振り用木刀を使うのがいいでしょう。
管理人はバットで代用しています。
素振り用木刀は約1kgありますので、この木刀での素振りは、握力強化と共に手首の強化もできる点が嬉しいです。
自主練以外の日常生活での握力鍛錬としては、大山総裁が推奨している上記の6、7を管理人は必ずやっています。
また、管理人は車を運転する機会が多いので、車中でも握力鍛錬をしています。
100円ショップで売っている握力強化用のスポンジボールを使います。
このボール、安い割には結構いいです。
車の運転の際、信号待ちの時にやっています。
(くれぐれも運転中はやめて下さい)
他にも工夫次第で握力強化の方法は色々とあると思います。
頑張って握力強化に努めて頂きたいと思います。
・握力アップ 2 ハンドグリッパー
・握力アップ 3 指の握力を鍛える
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