40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 サウスポー講座 vol.1 スポーツにおけるサウスポー


スポーツ界では、様々な競技で左利き選手の有利性が認識されています。

主な理由は以下の2つでしょう。

1,左利き選手の希少性
2,ルールなどの仕組みと環境面での優遇

「1,左利き選手の希少性」、これはどの競技でも右利き選手のほうが圧倒的に多いので、左利き選手に有利性があります。
例えば、バレーボールでは、左利き選手のスパイクは右利き選手と肩幅分違うため、タイミングやコース等が違うため、ブロックしにくくなっています。
また、左利き選手は圧倒的に多い右利き選手との経験が豊富になりますが、右利き選手は数が少ない左利き選手との経験数がどうしても不足してしまうわけです。

「2,ルールなどの仕組みと環境面での優遇」、野球の打者に当てはまります。
左打者は右打者に比べて、「一歩半」一塁までの距離が短いため、内野安打の数が多くなります。
そのため、首位打者は左打者が圧倒的に多い結果になっています。

左利きの有利性がはっきり認識できるスポーツ、その最たるものが野球でしょう。
実際日本のプロ野球界で、通算記録保持者のほとんどが「サウスポー」です。

投手部門の通算勝利数1位、400勝の金田正一氏、打者部門の通算本塁打数1位、868本の王貞治氏、通算安打数1位、3085本の張本勲氏、盗塁部門の通算盗塁数1位、1065個の福本豊氏
皆「サウスポー」です。
そして、イチロー選手も左打ちです。

元々は右利きで、左に転向する打者は大勢います。
驚きなのが、シーズン奪三振記録401、オールスターゲーム9人連続奪三振など数々の記録を持つ往年の名投手・江夏豊氏です。
江夏氏は、元は右利きだったのが、野球選手として成功するため、実兄によって左投げ左打ちに矯正されています。
そして野球だけでなく、箸も鉛筆もすべて無理やり左に直されたそうです。

そこで格闘技に目を移してみましょう。
顕著なのがボクシングでしょう。日本人世界王者だけで、以下のように16名もいます。

・海老原博幸 フライ級
・具志堅用高 WBAジュニアフライ級
・大熊正二 WBCフライ級
・渡辺二郎 WBA・WBCジュニアバンタム級
・小林光二 WBCフライ級
・浜田剛史 WBCジュニアウェルター級
・レパード玉熊 WBAフライ級
・川島郭志 WBCジュニアバンタム級
・飯田覚士 WBAジュニアバンタム級
・山口圭司 WBAジュニアフライ級
・セレス小林 WBAジュニアバンタム級
・長谷川穂積 WBCバンタム級
・越本隆志 WBCフェザー級
・亀田興毅 WBAライトフライ級・WBCフライ級
・西岡利晃 WBCスーパーバンタム級
・粟生隆寛 WBCフェザー級


野球同様、連続防衛最多記録1位、13回の具志堅用高氏、2位、10回の長谷川穂積選手が「サウスポー」です。

世間一般の左利き率は5%〜10%といわれていますが、ボクシングの世界チャンピオン率は25,3%強(63名中16名 2010年9月現在)ですから、その割合はかなり高いです。

キック、総合でも多くのサウスポーの名選手がいます。
ミルコ・クロコップ、ジェロム・レバンナ、ジョルジオ・ペトロシアン、桜庭和志、宇野薫、五味隆典、山本KID徳郁選手等々。

極真空手でも、アデミール・ダ・コスタ、アンディ・フグ、ジャン・リビエール、ギャリー・オニール、石井豊、橋爪秀彦、高尾正紀、市村直樹、高久昌義、塚本徳臣、森善十朗選手などがいます。

また、変わったところだと、左利きながら独自の理論で右構えから左の強い攻撃を志向した”一撃の竜”こと成嶋竜氏
同じく左利きながらステップを駆使した独自のリズムで世界王者に輝いた、スイッチヒッターの木山仁氏がいます。



>>>サウスポー講座 vol.1 スポーツにおけるサウスポー

>>>サウスポー講座 vol.2 サウスポー空手家動画集

>>>サウスポー講座 vol.3 格闘技におけるサウスポー(ボクシング)

>>>サウスポー講座 vol.4 空手におけるサウスポー


※参考書籍 ワールド空手 2006/9(特集/世界を制す左のテーゼ) 他



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