道場稽古で毎回行う「基本稽古」。
その中の「蹴り」は自主練でも取り入れてほしい練習項目です。
基本稽古の蹴りには下記のものがあります。
・前蹴上げ
・内回し蹴り
・外回し蹴り
・膝蹴り
・金的蹴り
・前蹴り
・横蹴上げ
・横蹴り
・関節蹴り
・後ろ蹴り
・回し蹴り
↑1:09より松井館長指導 基本「蹴り」
通常、道場稽古ではそれぞれを10回行うのが一般的でしょう。
ただし、道場によっては20回、30回行うところもあります。
私は、そのどちらの道場にも所属した経験がありますのでよく分かるのですが、「突き」「受け」「手刀」などの手技は、20回でも30回でもさほど疲労しません。
ところが、「蹴り」になると20回はかなりきついです。
30回だと最後は足が上がらず基本稽古だけでバテバテになります。
自分の所属している道場が10回の場合、自主練では20回するようにしましょう。
自主練で20回をやっていると、道場での基本稽古ではほとんど息が上がらないようになります。
自主練で基本稽古の蹴りを高回数することを何故おすすめするかというと、この練習により空手の蹴り技に必要な「腸腰筋」を効果的に鍛えられるからです。
初心者は皆実感するでしょうが、黒帯などの強い先輩の回し蹴りが全く見えず技をもらってしまい、「速い!」と驚いたことがあると思います。
その一方で、自分の蹴り技の遅さに歯がゆい思いをしたこともあると思います。
蹴り技のスピードに最も関係する筋肉が「腸腰筋(ちょうようきん)」です。
ではどうしたら、蹴り技のスピードを上げることができるのか?
その方法の一つが、「基本稽古の蹴りの高回数練習」なのです。
蹴り技(足技)は、前蹴り、回し蹴り、膝蹴りなど全て足を上げます。
ところが蹴り技が遅い人に共通するのが、この足を上げるスピードが遅いということです。
ではどうして遅いのか?
それは、足を上げるために必要な「腸腰筋」が弱いからです。
そこで自主練で「基本稽古の蹴りの高回数練習」をすると、蹴り技の際に足を上げるスピードに関連する「腸腰筋」を合理的に鍛えることができるのです。
ポイントは、道場での基本稽古が10回単位ならば20回、20回単位ならば30回するようにすることが大切です。
管理人は上段回し蹴りが得意技なのですが、この自主練をするようになり、上段回し蹴り、さらに前蹴りが格段に速くなりました!
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