市販の砂袋を購入する場合ですが、砂袋には大きく2種類あります。
一つは足専用砂袋、もう一つは足と腕両方対応砂袋です。
●足専用砂袋
砂袋ハードカバー : SHCV9
※現在この商品は販売されていません。砂袋カバーのみ販売しています。
上記のシングルタイプでももちろん、座って叩けば腕・拳も鍛えることもできますが、基本的に足(スネ・中足・足刀)専用の砂袋です。置くスペースがあまりない方はこちらがいいでしょう。
昔に比べると値段も随分と手頃になりました。
(数年前まで、このタイプでも1万円以上しました)
またデザインもかなり変わりました。このBODYMAKER製の砂袋は、とてもスタイリッシュです。
※管理人はこの砂袋を使っています。
●足・腕対応砂袋
設置する場所をキープできる環境なら、こちらのダブルがおすすめです。
正拳・裏拳・猿臂などの腕の鍛錬と、スネ・中足・足刀などの足の鍛錬を効果的に行うことができます。
シングル、ダブル共に、支柱と砂袋本体がセットとなり、送られてきますので、自分で組み立てます。
中に入れる砂はついていませんので、自分で用意します。
近くに浜があれば、浜の砂で十分です。
近くに適当な砂の採取場所がない場合は、ホームセンターに行けば、20kg200〜300円程度で買えますので、それを2個、合計40kgを購入し袋に入れます。
もし砂が湿っている場合は、天気のいい日に干してから袋に入れるようにするといいでしょう。
道場でのスパーリングで、下段を蹴ったときにブロックされて、『痛っ!』
その痛みに負けて、その後下段を蹴るのが怖くなった。
中段を蹴ったら、相手の肘に当たり、スネが大きく腫れた。
毎回道場稽古に行って帰ってくると、スネが腫れて痛い。
等々。
スネが弱いと組手の幅を狭まりますし、なによりケガが絶えなくなります。
スネを硬くすることは、フルコン空手家にとってとても大切なことです。
大山倍達総裁は、スネの鍛錬について次のように語っています。
『スネを鍛えるには、やはり砂袋を蹴ることが必要だ。しかし、これは根気がいる。
早く鍛えようとして焦ってやると足を痛める。少しずつ少しずつやっていくことだ』
大山倍達
極真の歴代王者には、下段回し蹴りを得意技にしていた選手が数多くいます。
バット折り演武の元祖、”ローキックの鬼”こと盧山初雄師範、
”人間機関車”東孝師範、全日本5度制覇の”運足の達人”数見肇師範等々。
中でも”格闘マシーン””最後の日本狼”と異名をとった黒澤浩樹師範の左ローは
”必殺”の破壊力がありました。その黒澤師範はスネの鍛錬について次のように語っています。
『まずはサンドバッグが初心者には基本ですね。最初のうちはサンドバッグを蹴るだけでも足が
痛いものですから。それで砂袋。よくビール瓶でスネを叩くという方法もありますけど、これは
あまりいい方法じゃないと思います。
何故かと言うと、ビール瓶じゃ骨の深部まで刺激できないんです。表面だけが硬くなるだけでね。
だけど砂袋ならば、骨の深部まで刺激されるので骨自身がしっかりと鍛えられるというか、
効果は凄い高いんです』
黒澤浩樹
砂袋で鍛錬することでスネが硬くなると、スパーリングで下段を蹴るのが怖くなくなります。
下段を躊躇なく思い切り蹴れる。
そうなるためのフルコン空手家必須の鍛錬具、それが砂袋です。
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