ウォーミングアップとは準備運動のことです。一般的には武道・スポーツによって起こるケガや障害の予防のため、また運動能力を最大限に発揮するために行うものです。
ウォーミングアップには、次のような目的と効果があります。
■体温と筋温の上昇
体温、特に筋肉の温度が高くなるとエネルギー供給が速くなります。また、筋収縮も早くなり関節の可動域が大きくなる効果があります。
■血流量の増加
筋肉へ運ばれる血液量が増加し、酸素や栄養素を十分に供給されるようになります。
■心拍数と呼吸数の増加
心拍数と呼吸数を高めることにより、主たる運動に必要なレベルに速やかに対応することができます。
■神経系の活性化
神経の伝達速度を高めて、反応・反射時間を短縮することができます。
■関節可動域の増大
体温・筋温の上昇により筋肉や腱などを柔らかくし、関節の動く範囲を大きくします。
ウォーミングアップの方法には次のようなものがあります。
■全身運動
ジョギング、ウォーキング、自転車こぎ等。
■柔軟体操
ストレッチング。
■軽運動
実際に行う武道・スポーツ種目、またはそれに近い種目で最大運動の30〜50%の軽い負荷の運動。
参考文献:「スポーツ選手のためのからだづくりの基礎知識」 等
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