若い人より、壮年空手家は自分の体のケアに留意することが大切です。
体のケアを怠ると、体の動きが悪くなったり、ケガをしやすくなったり、疲労回復に時間がかかったりと様々な不具合が生じます。
そこで「肉体ケア編」として、体のケア、メンテナンスについて見ていきます。
まずは筋肉疲労についてです。
筋肉は温まっていると本来のスピードを出すことができますが、冷えた状態だと筋肉が硬くなりスピードが遅くなります。
筋肉が冷えると、血管が収縮し血流が悪くなります。
冬場などに寒いところに長時間いると体がこわばってくるのが分かります。
そして、痛みやコリが発生したりします。
筋肉が本来の力を発揮するには、温まった状態が良いわけです。
そこで効果的なのが、「入浴」です。
それもシャワーで済ませるのはお勧めできません。
シャワーでは、筋肉を温める効果はほとんどないと思ったほうがいいでしょう。
入浴する場合は、湯船にゆっくり浸かるようにしましょう。
その際は、熱いお湯に浸かるより、少しぬるめのお湯(38〜40℃)にゆっくりと時間をかけて浸かると効果的です。
少しぬるめのお湯に十分に浸かっていると、血行が良くなり、筋肉がほぐれていきます。
その結果、痛み・コリ・硬さが取れ、筋肉疲労を改善する効果が期待できます。
また、自律神経の副交感神経が活発化し、リラックスしていきます。
フルコンタクト空手はハードな稽古ですから、道場稽古後は自宅でゆっくり湯船に浸かり、筋肉疲労を取るようにしましょう。 |