前回の「上段回し蹴り再生計画始動」とつながっていることですが、私は現在40代後半のアラフィフですが、今最も重要視していることがストレッチ、柔軟性です。
何故か?
それはアラフィフになって、10年前のアラフォーの頃に感じたことがない体の変化に気づいたからです。
その体の変化とは、体が硬くなった、正確には体が硬くなりやすくなったということです。
この10年間ではっきりとその変化を感じています。
ただ誤解のないように言っておきますが、「加齢=体が硬くなる」ということでありません。
適切に体を動かしていれば柔軟性は保つことが可能ですが、それを怠ると若い頃に比べて硬くなっていくという意味です。
日本体育大学・岡本孝信教授の言葉をご紹介します。
「筋肉や腱、靭帯などの柔軟性には、コラーゲンやエラスチンというタンパク質の働きが欠かせません。これらが加齢とともに失われていくことで、筋肉そのものはもちろん、筋肉同士をつなぐ結合組織が徐々に硬くなっていきます。コラーゲンを含むサプリメントは多数存在しますが、経口摂取によって柔軟性が回復することは、残念ながらあまり期待できません。やはり柔軟性を取り戻すためには、まめにストレッチするのが一番でしょう」
私が日頃からお世話になっている50代の先輩、仮にA先輩としますが、A先輩にことあるごとに『ストレッチをやりなよ』と言われてきました。
その度に『押忍。やります』と答えてきましたが、正直言うとあまりその言葉が響いておらず、いつも口では押忍と答えていたものの生返事だったと思います。
しかし、ここ半年位でしょうか、ようやくA先輩が口を酸っぱくなるほど「ストレッチ」の大切さを言ってくれていた意味が身にしみて分かるようになりました。
A先輩、申し訳ありませんでした。
それは自分自身が50歳近くになり、自分の体の変化に気づいたからです。
A先輩は50代ですから、そのことを身をもって分かっていたのでしょう。
だから、私に「ストレッチ」の大切さを教えてくれていたのだと思います。
20代や30代の前半の若い頃なら、ウエイトをガンガンやってパワーをつけて、スタミナもつけガンガン稽古をしていれば強くなっていったでしょうが、50歳近くになるとそのやり方だけでは限界があると思います。
もちろん、私自身今もウエイトトレーニングを続け基礎体力強化をしていますが、アラフィフになった今、私が最も重要視しているのは、パワーよりも体の柔軟性です。
この年齢で柔軟性が損なわれると、私のように上段回し蹴りが蹴れなくなったり空手の技に直接的に影響しますし、何よりケガをしやすくなりますし、日頃から疲労が抜けにくくなるなど、デメリットばかりで良いことは一つもありません。
逆に言うと、体の柔軟性が保たれているとメリットしかありません。
であるなら、ストレッチを欠かさずやることで体の柔軟性を保つ努力をすることは、とても大事なことだと思うのです。
当サイトは「40代からの空手道」というタイトル通り、壮年空手家を対象に情報発信しています。
今アラフォーの方に言いたいこと、アラフィフになると体が硬くなりやすくなるので、今のうちからストレッチを継続してやり続け、体の柔軟性を保つようにしたほうがいいですよ、ということです。
私は今、毎日欠かさずストレッチをやっています。
↓教科書にしているストレッチ本
体が硬い人のためのストレッチ |