クールダウンとは試合やトレーニングの後に、疲労回復・身体状態の回復・障害の予防を目的として行う軽い運動のことです。
クールダウンには、次のような目的や効果があります。
■血流と心臓に戻す
運動中は筋肉の収縮弛緩の作用により、血流は心臓に送り戻されやすくなっていますが、主運動終了後直ちに運動をやめると、血液は送り込まれて筋肉内に滞ってしまいます。そのため、主運動後には身体を軽く動かし、身体の一部に集まった血液を全身に再配分させることが、障害の予防や疲労の軽減につながります。
■乳酸を除去する
疲労物質である乳酸を除去することにより、疲労回復を促します。激しい運動を行うと、乳酸が蓄積します。乳酸は筋肉の疲労に間接的に関わっています。クールダウンでは乳酸を早く消失させる軽い運動を行うことが望ましいでしょう。
■クールダウンの方法
軽いジョギング、、ウォーキング、ストレッチング、体操などがあります。
温水シャワーやマッサージも含まれます。また、障害の予防としてのアイシングや、硬直した筋肉へのマッサージなども、クールダウンとして行われます。行った競技によって異なりますが、実施時間は15分程度が目安となります。
クールダウンのポイントは次の通りです。
1,ゆったりと楽なくらいの有酸素運動を行う
2,競技種目と同じ運動様式で行う
3,除々に強度を落とす
4,きつい運動は不適当
5,ストレッチングだけでは不十分
以上のような点を考慮してクールダウンを行いましょう。
参考文献:「スポーツ選手のためのからだづくりの基礎知識」 等
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