40代からの空手道 極真空手の巻
 
 
 


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   空手他流試合体験記

2015年10月16日

皆さんは空手の他流試合をしたことがあるでしょうか?

フルコンタクト空手同士で違う団体の相手にフルコンタクトルールで試合をしたことがある方はそれなりにいるでしょう。
ですが、フルコンタクト空手家が寸止め空手の大会に出場し、寸止めルールで寸止め空手家と試合としたことがある、本当の意味での空手の他流試合をしたことある方はほとんどいないでしょう。
おそらく100人に1人どころか、1000人に1人か2人くらいではないでしょうか。

当サイトの関連サイトの「黒帯〜Black Belt〜」を私と共に運営している左衛門さんは、極真空手の黒帯ですが、20代の頃に寸止め空手の大会に出場したことがあります。
そのときの体験談を先日「黒帯〜Black Belt〜」に掲載させて頂いたのですが、かなり異色で貴重な体験談なので、ここでご紹介させて頂きたいと思います。

私は寸止め空手の試合に出たことはありませんが、寸止め空手の黒帯数人と組手をしたことは何度かあります。
多くのフルコンタクト空手家は、日頃から顔面有りの組手はしていません。
ですから、日頃から顔面有り(もちろん寸止め)で稽古をしている寸止め空手家の顔面攻撃は本当にやっかいです。
そのことがこの体験談からよく分かります。



私は20代の頃、国体の出場をかけて一度だけ「寸止めの組手競技」に参加したことがある。
私が住んでいた町には極真の道場しかなく、町の教育委員会から道場に予選参加の打診がきた。
師範代はそれを快く受け、私達がその試合に参加することが決まった。
試合と言ってもルールが当然違う。
極真は「直接打撃制」で、国体の予選は「寸止めルール」です。
寸止めの練習をしたことは全くなく、指導してくれる人もいない。
師範代は「いつものようにやれ」だけだった。
私達に残された返事は「押忍」だけである。

試合当日会場に行くと、「団体戦」と「個人戦」があることを知らされました。
会場で道着に着替えると周りからは「極真が来ているぞ!」という声が上がる。
完全アウェーの雰囲気だった。
師範代は「勝たなくていいから思いっきり蹴っていけ!蹴りが当たった瞬間反則負けになるから、それでいい」だった。
周りからも、「極真だから当ててもいいぞ」という声も上がっていた。
「ようしやってやるか!」という思いで団体戦の試合場に上がった。
当時の私は緑帯だった。
相手は黒帯。
他流派の黒帯にどれだけ通用するのか自分を試したいという思いもあった。

試合開始、相手の正拳が顔面に飛んでくる。
極真の選手とは違う遠い間合いからの早い踏込みだった。
まったく見えなかったというか反応できなかった。
一本を取られた(喧嘩だったら当てられて失神していたかもしれない)。
三本先取で試合が決まるルールだった。
二本目が始まった。
踏み込んでくる左足に思いっ切り左下段を合わせた。
相手の左足が大きく流れた。
当ててはいけないルールなので反則となり、二本目も取られた。
三本目も同様、反則負けになった。
三本目は相手も明らかに正拳を当てに来ていたが、二本目同様左下段で足が流れていたので正拳は顔をかすめた。
まともに喰らったら危なかった。

試合後、相手の方が寄ってきて「極真さんの蹴りはさすがですね!まともに歩けなくなりましたよ。」と挨拶されました。
私も「ルールが違うので、蹴りを当ててしまいました。大丈夫ですか?」と声をかけました。

個人戦も同じような戦いになったので、試合が終わると顔に正拳を当てられているので、唇を何カ所か切っていたし、腫れもあった。・・・


この体験談を読んで、『昔の極真は荒っぽかったからなあ・・・』と苦笑しました。
私は10代の頃に極真空手をやりたいと思い、一度だけ極真会館の道場に見学に行ったことがあります。
ですが、あまりに組手が凄まじ過ぎて、完全に引きました。

私は極真会館の複数の支部に所属した過去がありますので、一般部の普段の稽古ではライトなスパーしかしない支部も経験していますし、いつでもガチスパーしかしない支部も経験しています。
色々な支部、道場で稽古をしてきた私でも、あの10代の頃に見学に行った東京都内の某道場のガッチガチの組手を経験したことがありません。
本当に潰し合いのような感じでした。
選手クラスなどならまだ分かるのですが、普段の一般部の稽古であの激しすぎる組手は正直ビビリました。

昔の極真会館は本当に荒っぽかったです。
正に「ケンカ空手」でした。



 


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