40代からの空手道 極真空手の巻
 
 
 


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   考えて空手をすることが大事

2014年11月21日

考えながら空手をしている人と、何も考えないで空手をしている人とではどんどん差がつきます。
特に私達壮年空手家は、若い人達より一層考えて空手をすることが大事だと思います。

量より質。
壮年空手家は、時間にしても体力にしても若い人より限られた中でやっています。
そうなると、1時間の稽古ならその1時間をどれだけ中身を濃くすることができるかを考えて稽古しなければいけません。

また、武道修行は短距離走ではなくマラソン。
特に壮年空手家はそうです。

例えば、組手(スパーリング)。
組手において、何も考えずにただ勢いや流れでやっていても上達はしません。
考えることが大事です。

これは私の体験です。
ある日の道場稽古で、20代前半の黒帯とスパーリングをしました。
仮にA君とします。
A君とスパーをするのはその時が初めてなので、どういう組手をするのか全く分かりません。
体格は私とほぼ同じ、引き締まった体をしています。
その日は稽古出席者の数と時間から考えて同じ相手と2回だろうと思いました。
ですから、A君とも1分間の2セットをすることになる。
人数が偶数なので途中抜けることがないので、A君の組手を事前に見ることはできない。
ということで、最初の1セット目は様子を見ようと決めました。
そこで1セット目で分かったのは、とにかく技が速かったということです。
相当速かったです。
2セット目は、その速さがインプットされていましたので、それなりに対応できました。
結果2セットで、中段と下段のいい打撃を計3発もらってしまいました。
そこそこのダメージです。

問題はここからです。
何も考えない人は、次にA君と組手をするときに、また同じような結果になる可能性が高い。
同じように技をもらってしまいます。
ですが、考えて空手をしている人は違います。

私は帰りの車の中で運転しながら、A君との2回の組手を振り返り分析していました。
その結果、分かったこと。

1,確かに技は速い。私より断然速い。
2,突きの威力はないので体で受けても大丈夫。
3,技を出すときには必ず蹴り技から。100%の確率。それも右の蹴り技からが多い。
4,蹴り技は中段・下段がほとんど。上段はほとんどない。

これだけのことが分析の結果分かりました。
そこで、翌週またA君と組手をすることになりましたので、上記4点を踏まえて組手をしました。
1分3セットをしました。
その結果どうなったか?

結果的にA君の技は1発も私にクリーンヒットしませんでした。
逆に私の技は数発クリーンヒットしました。
何故そうなったかといえば、分析通りの動きしかA君はしなかったからです。
技を出すときに右の蹴り技から出すのが癖?なのか、それが自分の基本のスタイルなのでしょう。
ですが、私はそれを見切っていたので、ことごとくA君の技をガード・カットしたり、合わせ技を出したりできたからです。

A君が何も考えない人だと、その後何度やっても私に有効打を入れることはできないでしょう。
ですが、A君が考えて空手をやっているなら、どうして私に技が入らないのか自分を分析して、修正・工夫するでしょう。
A君が修正・工夫してきたら、また私もそれに対処することになります。

上記の例は、どこまでも「考えて空手をする」ということの一例ですが、考えて空手をすることは限られた時間の中で空手の修行をする壮年空手家にとって、とても大事なことだと私は考えています。

確かに初級者の頃には、組手をするだけでいっぱいいっぱいで相手の動きや癖などを冷静に見たり記憶することなどできないでしょう。
ですが、中級者以上になったら、冷静に組手をすることが重要になります。

考える、分析する、工夫する、試してみる等々。
有限の時間の中で空手の修行をする壮年空手家は、考えて空手をして頂きたいと思います。


 


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