フランシスコ・フィリオVSアンディ・フグ
私が格闘技の試合で最も緊張して観た試合の一つが、この「フランシスコ・フィリオVSアンディ・フグ」です。
この試合以前にも極真の選手がK-1を始めとした格闘技の試合で出たことはいくらでもあります。ですが、極真の現役世界チャンピオン(ウェイト制)が他のリングに上がるというのは初のことでしたから、極真門下生として、かなり緊張して観ました。
もっとも、相手のアンディ・フグも極真出身ですから、100%の異種格闘技戦という感じではありませんでしたが、アンディは前年にK-1グランプリで優勝している、いわばK-1代表なので、「極真vsK-1」という図式でなおのこと緊張感が漂っていました。
私は(私に限らず極真門下生の多くは同じでしょうが)、K-1ではずっとアンディを初め、マイケル・トンプソン、サム・グレコなど極真出身の選手を応援していました。
ですが、この一戦だけは、アンディではなくフィリオ師範を応援していました。
この一戦のテレビ放送時間、私は出張のため東名高速を走行中で、小型のポータブルテレビで車中で観戦していました。
もうとにかく試合が始まる前からドキドキで、とにかく「勝ってくれ!!」と強く念じていました。
蓋を開けると、1R2:37でフィリオ師範の右フック一発でアンディ失神KO!
もう車の中で大声を出して大喜びしたことを思い出します(アンディごめんなさい)。
このフィリオ師範のK-1デビューはセンセーショナルでしたね。
その後も一撃KOの連続で、「一撃神話」を築きました。
極真の強さを身を持って体現したフィリオ師範は偉大な功績者でしょう。
それにしても、この頃のK-1は面白かったですね。
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