わたしが時折、弟子たちに「ふだんあまり使うことのない『裏筋肉』ほど鍛錬強化するよう心掛けよ!」と説いている。
〜中略〜
「裏筋肉」という呼称はべつに学術的な正式名称などではなく、あくまで便宜的なものである。
要するに、日常動作やある種の運動の際、直接的にとくに使われる筋肉に対し、さほど使われることのない筋肉のことである。
ということは、当然のことながら人それぞれによって「裏筋肉」の部位は異なってくる。
たとえば机の前に腰掛けたきりの事務系統のビジネスマンとプロ野球の投手とでは筋肉の使い方が違うし、プロ野球投手とカラテ家、カラテ家と家庭の専業主婦・・・と、みなそれぞれに相違してくるからである。
したがって、自分の「裏筋肉」がどのあたりの部位の筋肉なのかといった見きわめは、各自が自己判断せざるをえないわけだが、いちおうの目安はまあ次の三点あたりにおけば分かりやすいのではないだろうか。
@陰になりやすい内側の部分、あるいは比較的、末梢的、末端的部分の筋肉
A右利き、左利きなどという利き腕、利き足とは反対側の手足とかかわる部分の筋肉
B生活習慣や運動パターンなどによって異なるが、その人がその行動をおこなう場合、あまり頻度(同じことが繰り返し起こる度数)の高くない部位の筋肉
※参考書籍
強くなれ!わが肉体改造論
他
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