中高年になるとどうしても若い頃より体が硬くなってしまいます。
これは自然な加齢現象ですが、日々の努力により柔軟性を高めることは可能です。
柔軟性が高い人より、柔軟性が低い人のほうがケガが多くなるのは事実です。
ではケガというのはどういうときに起こるのでしょうか?
それは、筋肉・腱が収縮するときに切れるわけではなく、他の筋力や地(地面・床等)から受ける反力や人から強制的に伸ばされたときに切れる場合が多いのです。
その際に、柔軟性が高いともちこたえることができるのですが、柔軟性が低いと切れてしまうのです。
中高年になると、日頃全く運動していない状態で子供の運動会で走ってアキレス腱を切る、くしゃみや重いものを持っただけでギックリ腰になったりします。
10代・20代前半の頃は、ほとんどこういうケガはしません。
日常生活の何気ない行動で、ギックリ腰、アキレス腱断裂、四十肩・五十肩などのケガ・病気などをしてしまえば、空手の稽古から長期に離脱しなければならなくなり、また後遺症も残る可能性がありますので、日頃のストレッチにより柔軟性を高めるのはとても重要です。
『自分は道場稽古に週2回出ているから大丈夫』という過信は禁物です。
日頃から道場稽古に出ていても、ギックリ腰、アキレス腱断裂、四十肩・五十肩などになる人はいます。
壮年空手家は、少しの力でもスポーツ外傷を起こす可能性が若い頃より多いので、日頃からストレッチを継続し、柔軟性を高める必要性があります。
柔軟性が高ければ高い程、スポーツ障害にかかりにくくなるのです。
ストレッチによって柔軟性を高めれば、ギックリ腰、アキレス腱断裂、四十肩・五十肩などのケガを予防できますので、是非継続して実践して頂きたいと思います。 |