40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 空手入門 3つのステップ


ステップ2 流派・団体を決める

1,流派・団体の特徴について


実際にそれぞれの主な流派・団体にどんな特徴があるのか見ていきましょう。

極真会館
今更説明の必要はないかもしれませんが、言わずと知れた大山倍達氏が創始したフルコンタクト空手の元祖であり本家本流の団体です。ほとんどのフルコンタクト空手団体は極真会館の子供、孫団体です。

新極真会
大山倍達氏逝去後の2003年新極真会と組織名を改めた、第5回極真世界王者の緑健児氏が代表理事を務めるNPO法人。テレビ朝日やテレビ東京が大会の中継を行ない、J sports ESPNでもレギュラー番組が放送されるなどメディアの露出も多いです。

極真館
大山倍達氏逝去後の2003年、大山道場時代からの古参で、元・極真会館の最高顧問・主席師範を務めていた盧山初雄氏が発足させた空手団体です。大山道場への原点回帰を目指し、手技による顔面攻撃を認めた試合形式をとっているのが最大の特徴です。

芦原会館
極真会館四国支部長を務めてきた芦原英幸氏が、1980年に設立した空手団体です。『サバキ(捌き)』と呼ばれる、独特の技術体系が特徴です。相手の攻撃を受け流して死角に入り込み、時には投げなどを使って敵の体を崩してから打撃を加え制圧するという、実戦を意識した攻防一致の合理的なスタイルです。

正道会館
1980年、当時極真会館芦原道場大阪支部の支部長だった石井和義氏が興した空手団体です。フルコンタクト空手の競技で勝つ為の実践的なスタイルを提唱し、様々なオープントーナメントに選手を送りこんで活躍しました。空手とK-1(キックボクシング)は完全に別クラスで、空手の上級者のみK-1の指導を受けられます。

大道塾
極真会館第9回全日本王者の東孝氏により1981年に創始された空手団体です(現在は「空道」)。空道は大道塾が作り上げた安全性と実戦性の両立を目指した競技であり、打撃・投げ・寝技が認められた着衣総合格闘技です。

佐藤塾
極真会館が主催した第1回世界王者の佐藤勝昭氏が、1977年に興した空手団体です。最近では下段回し蹴り(ローキック)使用を減らすことを意図した組手試合を目指し、「POINT&KO全日本選手権」を主催しています。試合展開はローキックを多用せずミドルキックよる上段の蹴りが多いのが特徴です。

士道館
極真会館第1回全日本大会2位の添野義二氏が興した空手団体です。空手の他にキックボクシング、総合格闘技も指導しています。早くから、顔面攻撃や組み技に力を入れた空手団体です。試合でも、グローブ空手と掴み(3秒間)・投げ技・関節技・絞め技、そして寝技(5秒間)が認められています。(フルコンタクト)空手を名乗る団体で、一番制約の少ない試合ルールを採用しているのが特徴。

USA大山
大山倍達氏の高弟だった大山茂氏が1984年に設立した空手団体です。通称、ワールド大山空手、USA大山空手ともいいます。本部はアメリカ・ニューヨークとアラバマ州。道場の稽古(練習)では、通常のフルコンタクト空手以外に、武器術(棒、トンファー、ヌンチャク、サイ)とグローブ空手の練習も行います。

誠道塾
大山倍達氏の高弟だった中村忠氏が1976年に設立した空手団体です。本部はアメリカのマンハッタン。「尊敬」「愛」「従順」を基本理念とする「人間空手」を標榜し、老若男女や障害を問わず生涯を通じて学べる空手を追求しています。安全性を重視し、例えば緑帯以上でなければ組手を行わず、その場合でも必ず防具を着用するよう指導しているのが特徴です。

円心会館
極真会館第10回全日本王者の二宮城光氏が興した空手団体です。総本部はアメリカ・コロラド州デンバー。芦原会館から離れたサバキ系空手流派の中では最もメジャーな存在。毎年4月にはSABAKI CHALLENGE(サバキ・チャレンジ)という世界大会を、11月には全日本大会をサバキ系流派の中では唯一大きな大会を開催しているのも特徴です。試合ルールもサバキの概念が重視されており、相手を片手もしくは(正中線の片側を)両手で3秒間掴むことを認め、タイミングによる投げと足払いでもポイントが付く。掴みながらの(回し)崩しや死角からの打撃が円心空手の醍醐味です。


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