実際に試合に出場した経験をもとにご説明させて頂きます。
支部や道場、選手によって方針・やり方は違ってくると思いますのでその点はご了承下さい。
●試合前準備
試合に合わせた練習は、道場にて師範や指導員に練習メニューを組んでもらい、先輩や他の道場生の協力を得ながら進めます。
試合時間、延長戦も考慮に入れ、時間いっぱい戦える体造りの為、スパーリングはもちろん、ビックミットでの息上げを多くやります。
壮年空手家の場合、たばこ、お酒をたしなまれる方も多いと思いますが、たばこは普段からやめることをお勧めしますし、お酒は最低一か月前から飲まないほうがいいと思います。
お酒は消化するのに内臓の力を使うため、知らず知らずに内臓にダメージを残してしまいます。
試合直前になったら、道場での練習も軽めの調整に入ります。
体に疲れが残っていたら試合当日思ったように動けないからです。
個人差はありますが、数日前からはハードな練習は避け、完全休養を取るようにします。
●イメージトレーニング
試合の日程が決まってから、試合で緊張しないためイメージトレーニングをとりいれます。
誰しも緊張は付きものです。
このイメージトレーニングで緊張する心をコントロールするのに役立ちました。
その場面に応じて自分の好きな音楽に合わせてイメージしてもいいでしょう。
・まず、試合の日の朝をイメージ
朝起きて、ご飯を食べ、試合場へ向かう準備をする。
歯を磨いてるところや新聞を読んでいるところなど、自分がするであろう行動をイメージします。
・次は試合会場のイメージ
開会式が行われ、試合に向けたウォーミングアップを行い、試合が進んでいき、自分の前の試合が終わり、自分の出番が来る。
ここまでをより具体的にイメージします(試合場の写真などを使うといいでしょう)。
・最後に試合のイメージ
ゼッケン番号と名前が呼ばれて試合場に立つ。
ここでは、自分が戦っている姿をイメージします。
自分の技が相手にダメージを負わせて、自分が勝利していくところなどをイメージします。
課題としている攻撃技や防御、苦しくなっても諦めないところなど具体的にイメージします。
勝ち上がると対戦相手が変わります。
苦手なタイプの相手など、相手を変えてイメージします。
自分の得意技で倒していくところをイメージします。
自分が表彰されている姿をイメージします。
こうやって緊張することに慣れてしまえば、自分をコントロール出来るようになってきます。
ただし、毎日このイメージトレーニングをすると疲れてしまうので、休みの日を作ります。
息抜きも必要です。
●持って行くもの(試合当日に持っていくと便利なもの)
アイスバック…試合は全力でのど突き合いですから、打撲はつきものです。
アイスバックですぐにアイシングするのに使います。
スポーツドリンク…素早い水分・栄養補給に役立ちます。
ゼリー状の栄養補助食品…素早く必要な栄養を補給できます。
また、緊張して食事が食べれない場合助かります。
バナナなどを持っていき、試合一時間前に食べておくと効果的です。
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