『考えてみますと、極真会館は、123カ国に800の公認道場があり、1000万人を超える門弟を持った大きな組織になっています。
どうしてここまで大きくなったか。
それは次のような理由があげられます。
第一に、直接打撃制のカラテである、ということ。
第二に、地にかなった基本、理にかなった型、華麗なる組手。
第三に、礼節を中心とした武道カラテであるということ。
第四に、強靭な精神力と精神集中力の鍛錬。
第五に、極真精神。
五番目にあげた極真精神について、私はあらゆる機会に強調しますが、ここにもう一度明記させていただきます。
頭は低く、目は高く、口は狭くして、心ひろく、孝を起点として他を益する。
これが極真精神であります。
日本人はもちろん白人も黒人も黄色人種も、全世界の誰もが、この極真精神を間違っているという人は一人もいません。
この精神は、日本の武道精神に共通するものです。
宮本武蔵のいうとおり、我以外皆師なり、です。
子供には子供なりに大人が学びとらなければならないことがあります。
乞食にも乞食なりに富者が学ばなければならないところがあります。
世の中、すべてが教えです
』
第18回全日本大会 ごあいさつより |