『一つの突きをやる時も、ただ突くのではなく、間違いなく相手を倒せるかということを考えて突きを出すことが肝腎です。
カラテの突きの形だけなら子供でも誰でも真似できる。
しかし、丹田から出た力を脇の下の筋肉から ー肩ではないー 拳に込めて突くのは簡単にできることではない。
最初にカラテを習う時にそういうことが良くわかっている先生に教えてもらわないと、なかなかできない。
真似はできても一発で倒す突きはできない。
牛を倒すのは大山倍達の特許ではない。
君たちだってできる。
問題は拳の握り方と握力だ。
もし5本指で腕立てが100回できれば、5本指で逆立ちして歩ける。
それだけの握力があって叩くのではなくねじ込むように、そして貫くように突けば一発で倒せる。』
(1992年7月30日 極真会館総本部夏季合宿講話より) |