『人間じゃ相手にならん、だから私は先生を飛び越えるためにスペインへ行き、牛とやると言ってみろと。
師に対して孝行したいという気持ちがあるならば、お金を持ってくるのも一つの孝行かもしれないが、私の記録を破れ。
プロレスラーと試合をして、レスラーを担架に乗せろよ。
牛と戦って角を折れ、角が折れなかったら足を蹴って足を折れ。
盧山(初雄)の下段廻し蹴りの威力を筑波大学で計ったら、1,000キロ以上あった。
1,000キロあれば、牛の足は折れるよ。下段廻し蹴りで折れたら、これは痛快じゃないか。
そうすれば大変だ。トラックで運ぶほどのお金が集まるよ。女性も寄ってくるよ。ただ、そうなるには条件がある。
俺は金も女も名もいらぬ、というふうにならなくちゃだめだ。そういう人間は始末に困るが、しかし、本当に大きいことができる』
大山倍達(雑誌「ゴング格闘技」インタビューより)
※参考
幕末の剣豪・山岡鉄舟を評した西郷隆盛の言葉。
「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない」
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