フルコンタクト空手は、日頃の道場稽古で「直接打撃」の組手(スパーリング)をしますので、どうしても小さな打撲や打ち身は日常茶飯事になります。
だからといって余計なケガ、しなくてもいいケガはしっかり予防・対策することが大事です。
具体的には2つの予防・対策方法があります。
1,道場稽古前にしっかりとストレッチ等のウォーミングアップをする
2,最適なサポーター類を選ぶ
「1,道場稽古前にしっかりとストレッチ等のウォーミングアップをする」は、別項で詳述させて頂いていますので割愛させて頂きます。
そこでここでは、「2,最適なサポーター類を選ぶ」を見ていきます。
一般部と違い、壮年部は道場稽古はもちろん試合でもサポーターの着用が義務付けされています(※極真会館の場合)。
極真会館の場合、試合に出場する場合は公式サポーターが原則ですが、道場稽古で使用するサポーターには決まりはありません。
そこで問題になるのが、そのサポーターの品質や種類。
順に見ていきます。
●拳サポ(拳サポーター)
拳サポは5本の指がむき出しですから当然突き指のリスクがあります。
突き指をしたくない場合は、5本の指が覆われているグローブを着用することです。
●スネサポ(脛サポーター)
単にスネ部分だけのスネサポより、足の指まで覆っているスネサポのほうが足先のケガのリスクが減ります。
●ヒザサポ(膝サポーター)
道場生の中にはヒザサポを着用しない人もいます。
当然着用したほうがヒザのケガのリスクが大幅に減ります。
●金的サポ(金的サポーター)・ファールカップ
道場生の中には金的サポを着用しない人もいます。
当然着用したほうが金的に打撃が入った場合のケガのリスクが大幅に減ります。
●マウスピース
道場生の中にはマウスピースを着用して組手(スパーリング)をする人もいます。
歯を守りたいという場合は、マウスピースの着用も考慮するといいでしょう。
以上のように、サポーター類一つでも、ケガを予防・対策することができますので、よく考えて選んで使用するようにして下さい。
ケガを極力減らすために、しっかりとしたサポーターをフル装備することをお勧めします。
また道場生の中には、サポーター類をつけないで組手(スパーリング)をする人をたまに見かけますが、これはやめましょう。
何故なら、サポーター類をつけるということは自分のケガ予防であると共に、相手に必要以上にダメージを与えないようにするという配慮の意味もあるからです。
拳サポをつけずに素手のまま打撃すればとうぜん相手へのダメージが増しますし、スネサポをつけなければ蹴り技で相手へのダメージが増しますので、自分は大丈夫だからということではなく、相手のことを考慮してサポーターをつけるという考え方が大切になります。
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