〈管理人・左近 book
review〉 |
私が極真空手を始めようと思ったきっかけが”格闘機械”と異名をとった第16回全日本王者・黒澤浩樹師範です。その黒澤師範初の自伝です。
少年時代から空手を始め、その後全日本王者になり、長い冬の時代を経験し、やがてPRIDEに参戦、そして極真会館を辞め独立する、その空手人生が赤裸々に綴られています。
空手界の人間関係がありのままに書かれていますのでかなり生々しいです。
本書は黒澤師範が極真会館を退会して数年後に発刊されています。それにも関わらずタイトルが「極真魂」というのが黒澤師範らしい真っ直ぐさを感じます。
最終章の「総裁の墓前に誓う」の最終項の「俺は永遠に”極真の黒澤”だ!」は特に印象深いです。
これほど極真魂を体現した空手家は他にはいないのではないか、本書を読むとそう実感するでしょう。 |
|