40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 道場稽古前には食事をしなければいけないのか?


2017年1月20日

スポーツ栄養学の基本では、試合(空手の稽古)前には、エネルギー源を体内で貯めておけるように糖質中心の食べ物を食べるということが大切であると言われています。
糖質をしっかりと摂っていると、試合(空手の稽古)中にスタミナ切れを起こすことを防ぐ効果があります。
さらにそのエネルギー源が上手く回るようにビタミンやミネラル類を摂れば万全です。

注意点としては、せっかく糖質を摂っても、それが肝心の試合(空手の稽古)中にエネルギーに変わっていなければ無意味ですから、時間を逆算して摂取することが重要になります。
具体的な時間については割愛しますが、いずれにしてもしっかりとしたパフォーマンスを発揮するためには、エネルギー源を摂取する必要があり、全く食べないという空腹状態で競技をするのは避けるべき、というのが常識になっています。

でも本当なのでしょうか?
という疑問を持ったので、自分の体を使って実験してみました。

そもそも何故私が疑問に思ったのかというと、私は普段は一日一食しか食べないからです。
もちろん、外出したとき、つき合いなど二食以上するときもありますし、筋トレ後にはタンパク質を摂るようにしたり、道場稽古前には食事をするなどといったイレギュラーはありますが、原則は一日一食です。

健康のためには一日三食食べる、というのが一般常識になっていますから、
一日一食というのは明らかに非常識です。
ですが私はこのほうが体調がいいのです。

そんな背景があるので、空手の道場稽古前の食事はどうすることがベストなのか疑問に思ったのです。
私は今まで道場稽古中にガス欠になるのが怖かったので、道場稽古の1〜3時間前に必ず食事をするようにしていました。
具体的には午前の稽古の場合は、朝食で「トースト1枚、バナナ1本、野菜ジュース1杯」というのが標準のメニューで、夜の稽古なら仕事の後になるのでコンビニなどで「パンと野菜ジュース」などを買って食べて稽古に出るという感じでした。
いずれにしても必ず稽古の1〜3時間前に食事・軽食をするようにしていました。

それを止めてみたのです。
稽古前に全く何も食べずに稽古に出たらどうなるかやってみたのです。
ある日の午前の道場稽古で朝何も食べませんでした。
食べたのは前日の19時頃に夕食を食べたきりですから、道場稽古まで15時間何も食べていない状態、つまり完全な空腹状態です。
道場稽古直前の時点でお腹がグーグー鳴っていて、『ハラ減ったなあ〜』とはっきりと自覚できる状態で道場稽古に参加しました。
1回では不確かなので、2回続けて実験してみました。

その結果は...
「何の影響もなし」
でした。

かなり意外な結果でした。
てっきり途中で、特に最後のスパーリングのときにガス欠になって力が出なくなるんじゃないかと不安があったのですが、何も影響はありませんでした。

一つ言えることは、前日の夕食にしっかりとご飯を食べていたので、その分がエネルギーになっているだろうということです。

ただし、これは個人差があるでしょう。
私は普段から一日一食が自分のペースになっているからということがあるのだと思います。
一日三食が自分のペースになっている方が一食抜いて運動すれば、ガス欠になる可能性が高いでしょう。

結論としては、あくまで私個人としては、道場稽古前に食事をしない空腹状態でもパフォーマンスに影響がないことが分かった、ということです。

誤解のないように言っておきますが、これが正解ということでありませんのでご了解下さい。
私が空手修行をする上で、常識を丸のみするのではなく、自分に合ったスタイルを作るために創意工夫する中の一つの実験とその結果ということです。

他にも色々と試してみたいことがあるので、やってみたら随時ご報告させて頂きます。



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