40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 モチベーションキープの難しさ


2016年7月1日

7月になりました。
これから本格的に暑くなっていきますので、壮年空手家は体調管理に気をつけましょう。
無理は禁物です。

道場に新しい入門者がそこそこ入ってきますが、その多くが1年後には見かけなくなります。
1年後にどれくらい残っているのか正確なデータはないのですが、なかなか続かないものです。
「石の上にも3年」とは良く言ったものです。
3年間真面目に稽古に出続けて順調に昇級審査を受ければ茶帯、最低でも緑帯の銀線一本(3級)までは行けます(極真空手の場合)。
ですが、3年間続けられる人はほんの一握りです。

私は約10年ほど極真空手をやっていますが、ずっと真っ直ぐこれたわけではありません。
かなりアップダウンがありました。具体的には仕事です。
今は転勤がない仕事をしているのでいいのですが、極真会館に入門し数年は、1〜2年に1度は転勤していましたので、本当に空手を続けることに苦心しました。
ある時は同県内に極真会館の支部・道場がないときもあり、その結果その県にいた1年間は休会していましたし、ある時はやはり県内に支部・道場がなく仕方なく数時間かけて隣の県の支部まで通っていたこともありました。またある時は、本社勤務になり月の3分の2以上が出張という超多忙期が1年ほど続き道場に全く行けなくなり自動的に休会してしまったこともあります。

それでもここまでなんとか続けてこれたのは、一つは空手が好きだったということもありますし、もう一つは若い頃からの仲が良い同級生の友人が極真空手をずっと続けていたことも大きかったと思います。この友人がもし空手を辞めていたら私も続けていなかったと思っています。

今は転勤はないので安定した環境にいるのですが、それでも仕事が忙しくなり心身共に余裕がなくなり道場に足が遠のくことがたまにあります。少し前にもありましたが、私のように10年続けていると1〜2ヶ月ブランクがあっても道場に戻れますが、それでも1〜2ヶ月ブランクがあると体力的なことはもちろんですが、それ以上に精神的にかなり落ちます。

最近実感するのは、極真空手は非常識な世界だなということです。
これは悪い意味ではなく、
極真空手はフルコンタクト空手です。
つまり、素手素足で相手の人間を全力で殴り、蹴るわけです。
こんなことは普通の生活をしていると有り得ないこと。
つまり
「非日常」の世界です。
週に2・3回道場稽古に出続けているとそんな「非日常」が「日常」になりますが、道場から1〜2ヶ月離れると本来の「日常」が普通になり、人を殴る蹴るという行為がものすごく「非日常」に思え、精神的な壁になっていきます。

キャリアが少ないと、一度道場から離れると再び道場に戻るのがなかなか難しいのは、この精神的な壁を乗り越えられないからだと思います。

私のように10年やっている人間でも、しばらく道場から離れていると、戻るときに「よし!頑張るぞ!」とスイッチを切り替えないと戻れません。
50歳近くになって現役で極真空手を続けるというのは間違いなく「非常識」「非日常」です。
でもだからそこ価値がありますし、肉体面、精神面が鍛えられることにもなるわけです。

私は生涯武道を続けたいと思っているので、これからもアップダウンがあるでしょうが、細く長く続けていこうと思っている今日この頃です。

いつも言いますが、武道はマラソンです。
決してオーバーペースや脱水症状になったりしないよう、
自分のペースを知り、守り続けていきましょう。



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