40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 日本刀のように斬れるようにするために技の鍛錬中


2016年11月25日

3週間前に「技が自分のものになる感覚」の中で、長年自分のものにしたいと思っている技の感覚が掴めた、ということを書きました。
その後の経過報告です。

その技名を仮にアルファベットのAとします。
今、私はAを完全に自分の技にすることだけ考えて、道場稽古時の対人稽古に臨んでいます。
いや正確に言えば、基本稽古からです。
それは丁度、日本刀の製造に似ています。

「折れず、曲がらず、良く斬れる」それが日本刀の真骨頂ですが、空手の技も同様で、ただ闇雲にやっていても、日本刀のような斬れる技にはなりません。
斬れる技にするには、はっきりとした目的意識を持って、道場稽古、一人稽古に取り組むことです。

今現在の私の状態は、日本刀の製造工程で言うなら、熱した玉鋼を鎚で叩している「鍛錬」にあたるでしょう。

成嶋竜師範の言葉をご紹介します。
『強い突きを得るために、一度、(上段)廻し蹴りを捨てなくてはいけなかったことです。松井館長もよく言っているように技術というものは、例えば下段を得るために上段を捨てなければいけないとか、何かを得るためには必ず何かを捨てなければいけない。そして、突きを覚えたら、また上段廻しに戻る。そういう作業を何回も何回も繰り返して、初めて実戦で使えるように完成していくものだと思います』  ワールド空手 2008年10月号より

私はこの言葉をそのまま実践しています。
自分の本来の得意技を捨て、今はAを自分の技にするために努力をしています。
この3週間、道場稽古のスパーリングでもいつも意識して取り組んでいます。
その結果、確実に技が入るようになってきていますし、要領が掴めてきています。

Aはタイミングがとても難しい技なので、サンドバッグ相手ではなかなか掴めません。
どうしても対人稽古が必要な技。
ですから、とにかく意識を持ちながら、数をこなすしかないと思っています。

最近思うことは、何の目的も持たずに惰性で道場稽古に出ていると何の面白味もありませんし、成長もありませんが、こうして目的意識を持ちながら道場稽古に出ていると、とても面白いものです。

3歩進んで2歩下がる。
そんな状態ですが、一歩一歩着実に歩を進めていきたいと思います。



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