8月になりました。
暑いですね。
空手の稽古中、自主トレ中の水分補給はしっかりしましょう。
熱中症は命に関わりますから要注意です。
さて、学ぶ(まなぶ)の語源は「まねぶ」。
真似をすることから起因している言葉です。
この真似をすることを、「モデリング」とも言います。
つまり、優れた人の動作・行動等を真似する、モデルにすることで、その技術を自分のものにする上達法です。
皆さんには、目標とする空手家・武道家・格闘家はいますか?
私は”格闘マシーン”黒澤浩樹師範に憧れて極真空手を始めましたので、ずっと黒澤師範のような空手家になりたいと思っていました。
ですから極真空手を始めた頃は黒澤師範のような組手に憧れていました。
ですが、下段より上段回し蹴りが得意だったので、黒澤師範というより成嶋竜師範のようなスタイル(もちろんレベルははるかに下ですが)になっていました。
そんな中、色帯の頃に転機がありました。
私は完全な右利きなのですが、色帯の頃にサウスポーに転向したのです。
何故か?
それは、右利きに関わらず体の左側の力が強かったからです。
腕相撲は右は弱くてほとんど勝てないのに、何故か左は今までほとんど負けたことがない。
相撲は左上手を取ってからの上手投げが強く、この体勢になると負けない。
野球で右だと長打が出ないのに、左だと外野の頭を楽々越える打球を簡単に打てる 等々
体の左側の力が何故か強いので、試しにサウスポーになってみたらしっくりいったのです。
そして、それまで正面からガチンコで打ち合うスタイルだったのを、攻防一体のスタイルに変えました。
そこで、誰かモデルになる人はいないかと探していました。
所属する支部には強い黒帯が数人いるのですが、全員タイプ・スタイル・体型が自分との共通点が少ないこともあり、身近な人ではなく外に目を向けてみました。
すると1人、『これだ!』と思う格闘家がいたのです。
それが、キックボクサーの「ジョルジオ・ペトロシアン」です。
ジョルジオ・ペトロシアン
ジョルジオ・ペトロシアンは、
「K-1 WORLD MAX」で2009・2010を2連覇した中量級の超強豪。
アルバート・クラウス、アンディ・サワー、マイク・ザンビディス、佐藤嘉洋選手等、強豪選手を次々と撃破しています。
ジョルジオ・ペトロシアンの、体格、体の特性が私と近く、ファイトスタイルが私が目指しているものに近かったのです。
ジョルジオ・ペトロシアンには、以下のような特徴があります。
●ジョルジオ・ペトロシアンの特徴
・右利きサウスポー
・後ろ足重心
・ディフェンス技術が卓越している
・拳が硬い(魔裟斗氏談)
・カウンターが得意
そこで、時間があるときに、ジョルジオ・ペトロシアンの動きを観て研究してきました。
※クラウスの攻撃をことごとくかわし、自分の攻撃を的確に当てるペトロシアン。
もし、所属道場など身近にモデリングの相手がいるならベストです。
やはりテレビなどで観るより、間近で見る、実際に立ち会うほうがより相手の動きや技術を吸収できます。
ですが、身近にいないのなら、私のように有名選手などをモデリングするのも有りです。
モデリングは、技術向上の有効なテクニックです。
芸事、武道の「守破離」の「守」、それが「モデリング」です。
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