4月になりました。
3月は色々なことがありましたが、新年度がスタートしました。
当サイトで繰り返し矛盾した2つのことを言わせて頂いています。
壮年のフルコン空手修行で最も大切なことは、決して「無理をしないこと」
もう一つ大切なことは、上を見て「努力を続けること」
この2つのことは一見すると矛盾しているようですが、そうではありません。
「無理はしない程度に努力を続ける」ということです。
ただしこのさじ加減はとても難しいものです。
私自身、失敗したことがあります。
この「さじ加減」を間違えると、しなくてもいいケガなどをすることになってしまいます。
例えば、筋肉をつけようとウエイトトレーニングを始めた。
特に最初の頃は、テンションが高いですから、週2回で十分なのに筋肉痛が残っているうちに3回、4回とやってしまう。いわゆるオーバートレーニングです。こういう「無理」をすると筋肉を痛めることになってしまい、元に戻るのに時間がかかってしまい、結果的に筋肉をつけるどころか、トレーニングできなくなり、逆に筋力が低下してしまうことになりかねません。
また、ダイエットのリバウンドのように、無理をすると気持ちが続かず、結果的に前に進むどころか後退してしまうこともあります。
入門し道場稽古に週2回、3回と参加する。
入門しテンションが高いので、多少体が痛くても「無理」して参加します。そういうことを繰り返していると思わぬケガをしたり、ダメージが回復する前にどんどん蓄積し、ケガが長引くことになりかねません。
上記のようなことを「無理をする」と言います。
無理をしないで、ちょっとした無理(努力)を継続していくことこそが肝要です。
特に壮年は若年より注意しなければいけません。
私は武道修行は生涯修行だと思っていますので、細く長く続ける、つまりは「無理をせず努力を続ける」姿勢が大切だと考えています。
4月1日、ダンベルの重量を片方2.5kg、2つで5kg増やしました。
初めは「無理かなあ」と思ったのですが、10回3セット挙げることができました。
重量を増やしたのは9ヵ月振りです。
1年前には挙がらなかったので、確かに筋力がついた証拠です。
このようにちょっとした無理(努力)を継続していくと、必ず結果として現れます。
筋肉に関して言えば、40代や50代はもちろんですが、70代、80代でもトレーニングをすると、筋力がアップすることが実験結果から分かっています。
ですから、「自分はもう歳だから・・・」などと、自分の能力を限定するのは愚かなことだと思います。
でも無理は決してしない。
食事に関して、体にとって良いことの一つが「腹八分目」です。
トレーニングや稽古も同様です。
表現は適切ではありませんが、「腹八分目」で鍛えて行きましょう。
それが武道の生涯修行の要諦であると思います。
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