第6回全世界大会準々決勝・数見肇vsグラウベ・フェイトーザ
今まで観た極真の試合の中で、心に残る名勝負をご紹介したいと思います。
真っ先に頭に浮かんだのが、第6回世界大会準々決勝の「数見肇vsグラウベ・フェイトーザ」です。
この試合は、観ていて本当にドキドキし手に汗握ったことを思い出します。
当時はまだ「極真世界王者は日本人でなくてはいけない」という風潮が強かった時代でした。
ところが、後の第7回大会で外国人初の世界王者に輝くフィリォ師範と、「ブラジルの怪物」と呼ばれたグラウベ選手擁するブラジル軍団の勢いは日本人を完全に飲み込もうとしていました。
その超巨大ブラジル台風を食い止めたのが数見師範でした。
ちなみに、このグラウベ戦の次の試合(準決勝)で、数見師範はフィリォ師範もストップしました。
「極真史上最強の選手は?」と聞かれたら、私は迷わず「数見肇」と答えます。
数見師範は結局世界王者にはなれませんでしたが(準優勝2回)、それは実力云々ではなく「縁」がなかったのでしょう。
それでも5度の全日本大会優勝という記録は、不滅の金字塔として燦然と輝いています。
骨折した腕で突き、骨折した脚で下段を蹴り続けるその姿は、まさに「極真魂の体現者」といって過言ではないでしょう。
数見vsグラウベ戦を観たことがない方は是非ご覧下さい!
勝った数見師範はもちろん凄いですが、負けたグラウベ選手もこの試合で数見師範の強烈な下段で脚を骨折しています。それでも最後まで立ち続けたのは立派です。
これぞ「極真魂」です!
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