当サイトは壮年部対象ですが、壮年部の空手家の中には自分の子供に極真空手を習わせるときに自分も一緒に入門したという方が大勢います。そういう方を含め、フルコンタクト空手をしている子供を持っている方に本書を読むことをおすすめします。
本書は医学的根拠に基づくトレーニングでジュニア(少年部)が
「ケガをしない」強い身体と、折れない心をつくるという目的に書かれていますが、著者の二重作拓也氏が極真空手をやっていたこともあるのでしょうが、タイトルに「ジュニア格闘技・武道」となっていますが、ほとんどがフルコンタクト空手におけるジュニア選手のトレーニング方法やケガ防止法、組手や試合の注意点が書かれていますので、タイトルを『ジュニアフルコンタクト空手「安心安全」強化書』としたほうがいいと思うほど、フルコンタクト空手に特化しています。
また、ジュニアのフルコンタクト空手に関するトレーニング方法について豊富な連続写真によって様々なテクニックが紹介されています。
「子供は大人のミニチュアではない」という指摘はハッとさせられるところがありました。
「第7章 一流アスリートに導く10の視点」は、フルコンタクト空手をしている子供を持っている方が子供にどう向き合ったらいいのか、どう導いてあげたらいいのかその考え方の参考になるでしょう。
よくある精神論・根性論ではなく、スポーツドクターの立場からの医学的アプローチによるものなのでとても説得力がありました。
フルコンタクト空手をしている子供がいる親必読と言っても過言ではない良書だと思います。
「40代からの空手道」ではジュニア向け書籍として本書を推薦します。
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