40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 極真空手と子供教育 いじめについて


2010113

私は今まで一度もいじめられたことがありません。
理由は簡単です。
子供の頃からケンカが強かったからです。

そんな自分の経験から導き出したひとつの結論。

強い人はいじめられない。

それはそうです。
自分より強い相手だと、いじめようとした自分がやられてしまいます。
「いじめ」とは、弱い人間が自分よりさらに立場や体力等の弱い人をいじめるというのが基本構図です。

真に強い人は、「弱い者いじめ」などいう卑怯なことは絶対にしません。

極真会館では、近年少年部の充実が著しい。
私が所属している道場でも、一般部より少年部のほうが人数が多いくらいです。

親が子供に極真空手を習わせる理由としては、礼儀作法を学ばせたい、心と体を鍛えてもらいたいということが第一にあげられるでしょう。
また、依然社会問題となっている「いじめ」の対策として習わせている場合も多いようです。

極真空手黒帯の古くからの友人が、このいじめ対策で小学生の長男に極真空手を習わせています。仮に友人の名前をAさんとします。
Aさんの長男B君は、クラスの中で一番背が低く、おまけに気弱でちょっとしたことですぐ泣くような子でした。
いじめが心配だったAさんは、小学校に入学と共に極真会館に入門させました。
それから3年、途中でやめることもなく稽古に出続けたB君は、見た目にはそれほど変わっていないのですが、実は中身はかなり変わっていたのです。

先日Aさんと話をしているとき、『ところでB君は少しは強くなったの?』
私がそう聞くとAさんはちょっと前にあったB君のエピソードを話してくれました。

『この前、Bの友達がケンカをしていて、見かねたBが止めに入ったんだって。
するとその友達の一人が逆切れしてBに殴りかかってきて、何発が殴られたんだって。
あんまり何発も殴られて腹が立ったんで、嫌だったそうだけど一発殴ったら相手が吹っ飛んでしまって、それでケンカは終わったそうだよ。』

Aさんは少し嬉しそうに語っていました。
『あの泣き虫B君がケンカできるまでになったか。
それも一撃とは。随分逞しくなったな。』

私も嬉しくなりました。
男の子はケンカできるくらい元気なほうがいい。

ひ弱だったのが極真に入門して逞しくなった子供たちが道場には大勢います。

少年少女空手教室キョクシンウォリヤーズ Kids3
少年少女空手教室キョクシンウォリヤーズ Kids3 

極真空手は、いじめ対策に有効です。

極真空手に入門すると、同年代で自分より強い人がいくらでもいることを身をもって経験します。
そして組手をすれば、叩かれ、蹴られ、痛みや苦しみも自然と理解できます。
そうする中で他者への労りの気持ちが芽生えてくるのです。
また道場では、大きい声で挨拶や返事をしなければなりません。師範、先輩の言うことをきちんと守らなければいけません。
極真空手を学ぶ中で、子供たちは相手に対する尊敬の気持ちを持つようになっていきます。
そしてなにより、極真空手を数年間習えば心身が驚くほど強く逞しくなります。


自分の子供が気弱で不安だ、体が弱くて不安だ。いじめられないか不安だ。
そういう子供には、極真空手を習わせるのもひとつの方法だと思います。



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