最近ではいろいろな握力強化器具類が出回っており、そのトレーニングでもある程度までの強化には役立つが、より以上に有効なのは全身を負荷とする鍛錬法である。
たとえばわたしは毎日のように懸垂や腕立て伏せをし、逆立ちをした。
いずれも指だけでである。
それも一本ずつ減らし、最後には一本懸垂、一本指立て伏せ、一本逆立ちをらくにこなせるようになった。
弓もまた握力強化にはたいへん役立ったように思うし、太くて重い樫の木の素振りもきわめて有効であった。
〜中略〜
カラテの手技の衝撃力や破壊力を増すために一番力をつけなければならないのは小指と薬指、および親指なのだ。
カラテの手技の場合、たとえば正拳に例にとれば、実際に相手に当てる部分は拳頭部である。
したがって拳頭部にタコが出来るほど鍛える必要があることはもちろんだが、しかし実際に正拳がその威力を発揮するためのポイントは、まず第一にそもそもの握り方がしっかりしているかどうかにある。
そしてそのカギを握っているのが小指と薬指、および親指なのだ。

※参考書籍
強くなれ!わが肉体改造論
他
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