空手に限らず運動、トレーニング、スポーツをする前に準備体操、ウォーミングアップをするわけですが、その際にストレッチをする場合が多いと思います。
ただ、闇雲にストレッチをするのは得策ではなく、場合によってはマイナスになることすらあります。

ストレッチは「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」に大別されます。

空手の道場稽古が始まる前に道場でウォーミングアップをしますが、静的ストレッチを長く行うと、かえってパフォーマンスが落ちてしまいます。
静的ストレッチは、筋肉の緊張やコリを解く効果、リラクセーション効果があります。
ですから、これから空手の稽古という前に、静的ストレッチを多く行うと、筋肉が弛緩してしまい、力が出にくくなってしまうのです。

一方、動的ストレッチは、血流を促進し、体を温めるウォームアップ効果がありますから、運動前のウォーミングアップに最適です。
ですから、稽古前のストレッチは動的ストレッチが適しています。

ただ、静的ストレッチは絶対ダメということではなく、静的ストレッチを最初に少し行い、その後動的ストレッチをするという流れが、筋肉にも心臓にも負担が少ないストレッチの方法とも言えるでしょう。

いずれにしても、空手の稽古前に静的ストレッチだけを長時間するのは避けましょう。