『清澄山に山ごもりをし自給自足の生活をしていた時、手もとにあった食料は、塩と醤油、大豆と米、そして味噌だった。味噌の主原料である大豆は植物性タンパクの宝庫だ。タンパク源にめぐまれない山中にあっては味噌のパワーが私の体を獣と化してくれた。おまけに肉と違い、コレステロールはゼロ。ふとりすぎ・成人病の心配もない。またどんな食品との相性もいいので調理面でもすぐれている。だからバランスよく栄養が摂れる。その代表格がなんといっても味噌汁だ。味噌つまり大豆にはレシチンという頭の働きを活発にする成分も含まれており、生死を賭けた一戦を戦いぬくだけの力を心身両面に与えてくれるのだ』 |