40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 ディフェンス(受け) 反射速度・動体視力を鍛える


我々壮年空手家は日頃から10代・20代のバリバリの若い人とも組手をする機会がありますが、やはり10代・20代の中・上級者になると技がとても速いものです。
特に蹴り技のスピードは壮年空手家よりかなり速いです。

ですから、デフェンス力がないと、その相手の技を全部もらうことになってしまいます。
ですが、中・上級者の技となると速いだけでなく威力もあるので、全てを体で受けるのではケガやダメージばかりが増えていくことになります。

では中・上級者の速い技にどう対処すればいいのでしょうか。
最も大切なのは、数多く組手(スパーリング)をこなすことです。
ですが、それで終わってしまっては元も子もないので、自主練でできるデフェンス力向上の具体的な練習方法について見ていきます。

速い技への対処法、デフェンス力となると、まずなんといっても「動体視力」「反射速度」が重要になります。

ですが、動体視力も反射速度も加齢と共に衰えます。
動体視力は、15歳〜20歳くらいでピークに達したあと段々と衰えていき、40代くらいになると小学生レベルの動体視力になってしまいます(驚きの事実です)。
だからこそ、鍛えることが必要なのです。
鍛えなければ信じられない位どんどん衰えていまいます。


1,動体視力を鍛える
動体視力の鍛え方については、下記のページをご参照下さい。
動体視力を鍛えるトレーニング

左右・上下・斜めの親指の爪を交互に注視する [眼球運動]

動体視力・眼球運動を鍛えるトレーニング 動体視力・眼球運動を鍛えるトレーニング
左右 上下

動体視力・眼球運動を鍛えるトレーニング 動体視力・眼球運動を鍛えるトレーニング
斜め 斜め

前後の親指の爪を交互に見る [眼球運動]
遠く、近くと交互にはっきり見るようにすると、深視力のトレーニングにもなります。

動体視力・眼球運動を鍛えるトレーニング  
前後  


2,約束組手をする
動体視力だけ鍛えても、速い技に対処できるわけではありません。
反射速度を上げないといけません。
それには対人稽古が不可欠です。
ただ動体視力を鍛えるのは一人でもできますが、対人稽古は当然一人ではできません。
ですから、道場稽古で練習するのが最も望ましいです。
具体的には、まず「約束組手」です。
ですが、道場によっては約束組手を全くやらない道場もあるでしょう。
普段の道場稽古から約束組手をやる道場の場合、約束組手は受けの練習になるので、しっかりと集中して練習するようにしましょう。


3,受けだけの組手をする

対人自主練だと「攻めだけ受けだけの組手」をやるといいです。
この「攻めだけ受けだけの組手」を、道場稽古でやる道場もありますが、やらない道場に所属している方に、最もお勧めの練習法です。
この「攻めだけ受けだけの組手」は、ガチンコでやるのではなく攻撃側は軽く当てるだけでやります。
第一段階ではゆっくり。
第二段階では、だんだんとレベルが上がったら当てるのは軽めでスピードは速くします。

攻め側に対して受け側はひたすら相手の攻撃を受けるようにします。
この受けだけの練習を続けることで、速い技に慣れていきます。


4, 技が速い人と繰り返し組手をする
番外編になるかもしれませんが、技が速い人と数多く組手をやるようにしましょう。
具体的には、10・20代の若い人、女子部がお勧めです。
若い人はもちろんですが、女性も技が速い傾向にありますから、特にお勧めです。
普段から若い人や女子部ら技が速い人と組手をしていると、壮年部と組手をするときはとても楽になります。


「3,受けだけの組手をする」「4,技が速い人と繰り返し組手をする」をする際のポイント・注意点ですが、とにかく「リラックスする」ことです。
どうしても緊張、恐怖心があると、体(筋肉)がカチカチになって動きが遅くなりますし、相手の技も見えなくなります。
特に「3,受けだけの組手をする」場合は、リラックスすることが最重要です。
相手も思い切り強く当てるわけではありませんので、肩の力を抜いてリラックスした状態でしっかり相手を見て、相手の技を見て受けるようにしましょう。

上達してくると、相手の技を受けるだけでなく、合わせ技をできるまでになります。
そこまでいけるように頑張りましょう。

そして、さらに上達してくると、相手の技を見てからではなく、技を出す前に相手の技が分かるようにもなっていきます。




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