「体幹」の定義についてはまだ曖昧なところがあり、「コア」「インアーマッスル」と同義に扱われる場合もあります。多くの場合「体幹」と「コア」は同義と考えて間違いありませんが、「インアーマッスル」とは筋肉がある場所の定義になりますので、本来は別の意味になります。
体幹とは、「背骨と、それを支え動かす腹・背筋群」という定義になります。
つまり体の軸のことで、主に腹筋・背筋周辺の部位を指します。
体幹は、あらゆる動作の基礎となる部位であり、体幹トレーニングは、スポーツ能力、格闘技能力の向上に欠かすことができないと考えられています。
体幹は、腕や脚の動作がパワー、速度を十分に発揮するための土台、動作の出発点になる部分ということになります。
空手にとって、バランスや軸は最も大切な要素です。
軸を取る、軸を崩すことが組手の要諦といって間違いないでしょう。
また軸ができていないと、突きも蹴りも強い威力を発揮することはできません。
そこで、腹筋や背筋を鍛え、体幹部分を鍛えることはとても重要です。
体幹を鍛えるトレーニングは、別名「コアトレーニング」とも言われる場合があります。
体幹を鍛えると、体の芯部から全身が使えるようになり、突きも蹴りもスムーズになり、強い威力を発揮できるようになります。
体幹を鍛える上で大切なのは、以下の3点でしょう。
1,アウターマッスル(表層筋)とインナーマッスル(深層筋)をバランス良く鍛えること
2,筋トレ(腹筋・背筋運動)と体幹トレーニングをバランス良く行う
3,体幹をしっかり固定することと、しっかり動かせるようになること
「40代からの空手道」自主練編でご紹介する体幹トレーニングは、上記3点をふまえた、体幹のインナーマッスルを鍛え、体幹部分をしっかり固定し、動かせるようになる体幹トレーニングです。
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