40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 自主練の進め方で大切なこと


「たとえば10年間かけて成長するとして、最初の1年と最後の1年を同じ稽古をしても伸びない。
ウェイトトレーニングに関しても、集中してやって、それで体作りをする時期があります。
そういう時期は、ほかの何かが削られるわけです。
何から何まで、まんべんなくやりながら伸びていく、というのは難しい。

ウェイトトレーニングをやるべきだと、自分が志を持ったときには、集中してやるべきです。
ある年は70%をウェイトトレーニングに費やしたとします。
残りの30%を技術なり、スタミナなり、スピードなり、部分鍛錬なり、いろいろなことにあてるわけです。
だが、次の年もウェイトトレーニングの70%を削りたくないとしたら、30%の中でスピードやスタミナや技術を割り振らなければならない。
すると、どこかが欠けるわけです。

ある年に70%をウェイトトレーニングにあてていいんですが、それがずっと続いてはいけません。
次の年には、ウェイトトレーニングを30%にして、残りをいろいろな稽古にあてる。
比重が変わっていかななければいけない(注・数字はあくまでわかりやすく説明するための例としてあげたもの)。」  松井館長



鍛える箇所、鍛える要素はたくさんあります。
ですが、われわれはプロアスリートではありませんので、一日中トレーニングしているわけにはいきません。
限られた時間の中で全身をまんべんなく鍛えることは物理的に不可能です。

そこで大切になるのが、どこを一番強化したいかということです。

管理人の実際の経験をご紹介させて頂きます。
40歳で極真会館に再入門した時、最も懸念していたのが「スタミナ」でした。
15年間ほとんど運動しておらず、メタボ体型でしたので、入門当初は基本稽古でバテバテになりました。
そこで、自主練では「スタミナ養成」を強化重点項目にしてトレーニングに励みました。
結果、半年後には見違えるようなグッドシェイプな体になり、スタミナの不安がなくなっていたのです。

ちょうどその頃、打たれ弱さが気になっていました。
特に腹部です。
下突き、前蹴り、膝蹴りで効かされることが多く、それが悩みのタネでした。
ある時の道場稽古で、補強がありました。
メニューは、拳立て200回、腹筋150回、ジャンピングスクワット150回です(連続ではありません)。
ちょっとキツい内容です(ちなみに3日間筋肉痛になりました)。
拳立てとジャンピングスクワットはなんとかこなせたのですが、腹筋がダメでした。
100回まではなんとかできたのですが、その後はついていけませんでした。
その時にはっきりと自覚したのです。
「腹筋が弱い」と。
腹筋が弱いために、腹が特に打たれ弱かったわけです。
そこで、強化重点項目を「スタミナ養成」から「腹筋強化」に変えました。
そして1年後腹筋が割れ、”効かされる”ことがほとんどなくなったのです(相手が強い黒帯の先輩の場合は別)。
その後は、「腹筋強化」から「ウェイトトレーニング」に強化重点項目を変えました。

自分の一番欠けている箇所や要素を客観的に判断して、そこをある期間重点的に鍛えていくことが自主練の進め方で最も大切なことです。


全てを広く浅くではなく、一部は深くそれ以外は浅くというバランス感覚が重要です。

ちなみに、管理人は現在スタミナと腹部の打たれ強さにそれなりの自信を持っています。




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