『私は80kgなかったのよ。
しかしね、120kgから150kgのアメリカの人間を吹っ飛ばしたんだもの。
もちろん怖さはあったよ。
怖さもあったからね、人間切羽詰って後ろに落ちると思ったらね、火事場におけるクソ力と同じでさ、そりゃあね、凄い力を出すよ。
私は昔柔道をやった。
柔道に寝技でポンポンと叩くんだよね(※タップ)、叩くと相手が離してくれる。
真っ赤な炭を持ってきてここに置いたら(※額)、おそらくね、ウワーッと挙げて相手を吹っ飛ばすんじゃないかなといつも思うよ。
問題はね、その乾坤一擲の力を出すことが一番大事。
余裕があったらいけない人間には。
金庫に預金がある、そしてうちには食べ物がいっぱいあると余裕があった人間はね、大成しないよ。
うちに帰ってもなにもない、自分を切り詰めることが一番大事だよ。
そうなったらね勇気が出てくるよ。
その勇気はね、どこから出てくるかというと、すなわち自分をね、崖っぷちに置くこと、そしてそういう勇気が出ることは、健康であれば必ず出ます』
大山倍達講話より
|