『叩くときに、こういうように叩くときに、力をボーンと叩くのではない、「ねじ込む」のにどのように「ねじ込む」かっていうこと、ここに(丹田)力を入れて、ここ(腋の下)に力を入れて、当たる場所(拳頭)に力。
これを「三合線」という。
だがね、「ボクシング」では肩に力を入れて打つの。
「空手」の場合は、ここの腋の下の「三角筋」に力を入れて打てというんですよ。
こういうように打てと。
この力の強弱だよ。
「空手」に一番大事なのは、「力の強弱」、「技の緩急」、「息の調節」この三つが一番大事だよ。
これを「三要素」と言いますね。
だから、力を入れるときに、この「力の強弱」、力を入れるときに軽く握って、当てる瞬間にここに力を入れて、「ウン!」これを足しながら、ここを足し、ここの力をここに足しながら「ねじ込め」と言うのよ。
ねじ込む。
「殴る」のではない。
「突く」のでもない。
「ねじ込め」というんですよ。
この言葉があるのよ。
一番始めは、こういうように「つつくんだよ」って。
こういうやり方をやれと。
一番始めはそういうように・・・。
少し経っては、それを「殴れ」ということになるんだよ。
「叩け」と、こういうように「叩け」と。
最後の言葉は、「ねじ込め」というのよ。
叩けと言わないよ、「ねじ込め」と。
ネジをこう回すのと同じくねじ込めと。』
武道論より |