『同じ大きさの体でも筋金が入っているかいないかだ。ただ太ってもだめだ。問題は筋金だ。相手が20本入っているなら、自分は30本入れれば相手より強い。足にも腕にも筋金を入れることがすなわち勝者になるための必須の条件です。
その筋金を入れるためにはどういう稽古がいいか。他力本願の稽古はやめて自力本願の稽古でいくべきだ。どういう稽古か。腕立て伏せがいい。ぶらさがって懸垂がいい。逆立ちがいい。タンブリンがいい。バック転がいい。蹴りがいい。突きがいい。そして足腰を強くするならば階段を登ったり降りたりするのがいい。300段くらいの階段を1日5回か6回登り降りすればいい。
勝負をやるときに大事なのは、あとはガッツの精神だ。
ともあれ皆さんには強くなってもらいたい。武道の世界だから強い人間に価値がある。弱い人間が百万言しても価値はない。強いものが一言いえばそれは価値がある』
大山倍達(1988年7月30日 本部夏季合宿 講話より)
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