正しいダイエットを実践するために必要な要素は全部で三つ。「食事」「運動」「生活改善」です。
脂肪が燃焼しやすい身体づくり。基礎代謝とは人間のみならず生物が生きていく上での機能を保つための最低限必要なエネルギーのことをさします。基礎代謝は年齢とともに下がっていく傾向にありますが、運動をすることでこの基礎代謝の低下を抑えることができます。
骨格筋(筋肉)は基礎代謝の約4割を占めるといわれており、筋肉が運動によって増えると基礎代謝が向上して脂肪が燃焼し、太りにくい身体になることが可能です。逆に筋肉量が減ると、基礎代謝が減って脂肪が燃焼されずに体内に貯蓄されてしまうことになります。
運動習慣のある人は成長ホルモンやテストステロンといった若々しさを保つホルモンの分泌が、運動習慣のない人に比べて高く維持されている傾向があると報告されています。見た目にも引き締まったスタイルでいたいと望む女性にとっても、運動というのは非常にいい影響があります。
農林水産省の調査では、「和食」を好む傾向にある人ほど、「食事バランス」がとれていたということが報告されていますので、まずは1週間の中で、和食を食べるように心がけるとよいでしょう。和食にすると、脂肪比率も理想的な20%程度になります。
また脂肪の多い肉類や油脂類を控えめにし、野菜や果物、海草類、芋類、豆類、未精製品の穀類などを積極的に食べるように意識すると、不足しがちなビタミンやミネラルを補い、よく噛むこともつながり、肥満や歯周病予防にも役立ちます。
もちろん気をつけるのは食生活だけではありません。適度な運動が善玉コレステロールを増やす、減量することで血圧やコレステロール値、血糖値が適正になるということもあります。適度な運動、休息、禁煙、飲酒習慣、ストレス管理など生活の様々な面に配慮することが必要です。 |