筋肉には大別して、白筋と赤筋の2つのタイプがあるといわれています。
白筋は白色に近い筋肉で、収縮するスピードが速く速筋、赤筋は暗赤色をした筋肉で、収縮するスピードが白筋の3分の1くらいといわれ遅筋と呼ばれています。
赤筋は酸素のとりこみが非常により筋肉、なかなか疲労しない性質をもっています。白筋はその性質がかなり劣っているといわれています。
したがって、赤筋はマラソンを含む長距離選手にとって大切な筋肉、白筋は短距離選手や格闘技選手などに好ましい筋肉といえます。
空手の場合、スピードや敏捷性が必要な上、強い筋力が要求されますので、白筋がより必要だといえるでしょう。
アメリカのR・H・ストラウス著の「スポーツの医学と生理学」には、「筋力を大幅に向上させるのに効果的なのが白筋繊維だとする証拠はかなりある。筋力や筋肉群の中で白筋繊維が占める割合が大きければ大きいほど筋力が強い」と書かれています。
以上から、空手の場合、ウェイト・トレーニングのような筋力トレーニングが好ましいといえるでしょう。
参考文献:「強くなる空手55の秘密」
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