40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 移動稽古の重要性を認識し、自宅の自主練でひたすら一人稽古


2019年7月19日

極真空手の稽古では、「基本稽古」「移動稽古」「型」「組手」の4つが主要の稽古項目になっています。
他にも、準備運動、補強、ミット打ちなど色々な稽古項目はありますが、先述の4つがメインになっています。
私自身の極真空手への取り組みを振り返った時、この4つのうち最も軽視してきたものが「移動稽古」だったと思い至りました。

では、極真空手における「移動稽古」にはどんな意味があるのでしょうか。
移動稽古とは、前屈立ち、後屈立ち、騎馬立ち、三戦立ちで技を出しながら前後左右、回転動作を行う基本稽古のことです。
基本稽古をより実戦的にした稽古ということが言えるでしょう。

移動稽古の目的は、足腰の鍛錬、重心の移動、動作中のバランスの取り方など、基本的な体の動かし方のコツを身につけることです。


大山総裁は移動稽古に関して次のように語っています。
『実戦では、相手の出方によって、きわめて複雑な動き、技、前進、後退、回転のコンビネーションが要求されるが、たとえ、どんな状況にあろうとも基本に忠実な姿勢、バランス、技が保てるようでなくてはならない。どんな体勢でも基本を守れる人が、名人である』

基本稽古は同じ位置での動作なので、それほどスペースを必要としませんので自宅での自主練でも十分可能ですが、移動稽古となるとかなりのスペースが必要になります。
私の前屈立ちでの前後の長さは約140cmで、我が家のリビングの長さが約440cm。
つまり、前屈立ちで3号令(3歩)進めますし、後屈立ちだと5号令(5歩)進めます。
都合よく家でも移動稽古ができる環境にあります。

そこで、最近の自宅での自主練では、基礎体力強化の筋トレと共に、移動稽古も取り入れて行っています。
私はどうしても重心が高い傾向がありますし、疲れてくるとすぐに重心が上がり、軸がブレてしまうので、自主練での移動稽古では、第一に重心をしっかりと落とし頭・腰の位置を動かすことなく移動すること、第二にできるだけ素早く技の動作を行なうこと、この2点を特に注意しながらやっています。

基本稽古は行なう種類が決まっていますが、移動稽古は様々なバリエーションを加えることで無数にありますので、いつも決まったものだけをやるのではなく、実戦を想定して複雑な動作を意識的に行なっています。

移動稽古を繰り返し行なっていると、いつしか移動稽古はとても奥が深いものだと認識するようになりました。
今は、大山総裁が言われる名人に少しでも近づけるように、気持ちをこめて移動稽古の自主練に励んでいます。



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