40代からの空手道 極真空手の巻
 
 
 


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   フルコンタクト空手と寸止め空手の技術的融合

2015年7月24日

東京五輪の追加種目について間もなく発表されます。
※9月末までに国際オリンピック委員会(IOC)に提案

私は、4/17の「極真会館(松井章圭館長)と全空連が友好団体として正式調印」で、空手が野球・ソフトボールと共に東京五輪で採用されると書かせて頂きましたが、そうなると思います。
また、私自身が過去に寸止め空手(伝統空手)の黒帯数人と組手をした経験があるため、フルコンタクト空手と寸止め空手の技術交流には意義があるとも書かせて頂き、その考えも全く変わりはありません。

そんな中、つい先日、元極真会館芦原道場、正道会館で活躍した玉城厚志氏の著書「カラテ”不滅”の倒しテク」を購入し読んだところ、とても興味深い記述がありました。
玉城氏は、高校1年生の時に高校の寸止め空手の部活を始め、その後極真会館芦原道場に入門し、フルコンタクト空手と寸止め空手の二足のわらじを履いていたのです。
そしてその結果、フルコンタクト空手と寸止め空手を融合する空手を身につけることができたと記述しています。

1989年 ’89ファイティングオープントーナメント (白蓮会館) 準優勝
1989年 第9回士道館ストロングオープントーナメント 無差別級 優勝
1990
年 第5回Point&KnockOut 全日本空手道選手権大会(佐藤塾) 優勝

等々、フルコンタクト空手の全国大会で数多くの実績を残しています。
これは大変興味深いことです。

玉城氏がフルコンタクト空手と寸止め空手をやっていたことを知っていて本書を買ったわけではなく、何気なく買って読んでみたところ、そういう事実があったということです。
玉城氏はデフェンス主体の負けない空手を実践してきたということで、私が現在志向している空手と同じです。

「カラテ”不滅”の倒しテク」から一部を引用させて頂きます。


私が反応とタイミングの速さを身につけたのは、高校空手部の稽古によるものです。これで私の動体視力が発達しました、フルコンタクト空手だけをやっていると、当てられることに対して警戒心が薄くなりますが、私は動体視力がよいため、相手の攻撃を身体に当てさせずに受けることができました。


伝統派で学ぶ動きを、芦原道場で行う直接打撃制の空手によって、その意味を理解できたことがありますし、逆に前屈立ち移動稽古などの大切さなどは伝統派で理解できた部分があります。


フルコンタクト空手と寸止め空手は、間合いがまったく違いますし、フルコンタクト空手は相手を倒すことが目的(試合)なので技の破壊力を高め、自分が相手に倒されないように耐久力を高める必要があります。
一方の寸止め空手はポイントを取ることが目的(試合)なので遠間からの速い攻撃を決め、すぐに離れて遠間に戻るという具合に、前後の直線的なステップワーク、そして何よりスピードが重要視されます。

それぞれが一長一短あるわけで、フルコンタクト空手だけでは身につけることができない技術を身につけるチャンスができると前向きに考えることが大切でしょう。
例えば、玉城氏の言葉にもありますが、フルコンタクト空手家は相手の技を当てられることに慣れ過ぎているという欠点があります。
日頃から相手の技をもらっても耐えられるように耐久力をつけるようにしている点は勿論良いことではありますが、これが「顔面有り」なら話は違ってきます。
顔面への攻撃を不用意にもらえば、一発でKOされてしまいます。
ですから、私はある時期から、単なる我慢比べの空手を捨て、相手の技を極力もらわずに自分の技を当てる、「攻防一体」の空手にモデルチェンジしたのです。

寸止め空手未体験のフルコンタクト空手家は、初めて寸止め空手の有段者と組手をしたら面食らうと思います。
私自身がそうでした。
特に「顔面有り」でやったら本当に驚くと思います。

寸止め空手を全く知らない(経験していない)人は、寸止め空手を馬鹿にしたり、下に見がちですが、私のように寸止め空手の黒帯と何人も組手をした経験があると、そんな単純なものではないことを分かっています。
「顔面有り」を想定した場合、寸止め空手のテクニックは大いに参考になるでしょう。

”井の中の蛙大海を知らず”
私は何歳になっても常に何かにチャレンジする人でありたいと思っていますし、フルコンタクト空手家はフルコンタクト空手だけをやっていればいいというのは違うと思います。

ですから、今後寸止め空手との技術交流が行われることをとても楽しみにしているのです。


 


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