40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 “倒す感覚”にこだわったKO養成サンドバッグをご存じですか?


2015年6月26日

フルコンタクト空手の道場は、「常設道場」と「体育館などを借りている道場」の2種類があります。
体育館、スタジオやテナント、街の武道館などを一定時間借りて稽古を行っている道場も多くありますが、それ以外の常設道場には多くの場合サンドバッグが設置されています。

道場に設置されている吊り下げ式のサンドバッグの多くは、150p以上あってかなりの重量もあるタイプのヘビーサンドバッグです。
従来のヘビーサンドバッグのメリットは、ラッシュするような練習、パワーで押しこむような練習、スタミナアップを目的にした練習、スネを硬くする目的などには最適ですが、デメリットとしては的が大きいので技がはずれることがないため大雑把に技を出せば大概当たる、つまり技の精度を上げにくいこと、重すぎるために技が振り抜けない、重いためにどうしても押すような突きのクセがつきやすいなどがあります。
また、少年部のようにパワーがない人の場合は、ヘビーサンドバッグの重さに力負けして突き蹴りしてもあまり動かず形も変わらない状態になります。
いずれにしても、サンドバッグの形・大きさ、そして動きに対して自分の動きを合わせてしまう傾向があるわけです。

ところが、そんなサンドバッグの問題点を解消したサンドバッグがあることを1週間ほど前に知りました。
それが、”倒す感覚”にこだわった「KO養成サンドバッグ」です。


”倒す感覚”にこだわった「KO養成サンドバッグ」


この「KO養成サンドバッグ」は、格闘技医学会とイサミ(ISAMI)が共同開発した商品です。

特徴としてはとにかく小さく(細い)で軽いという点です。
『こんなに細く軽くて練習になるの?』
サンドバッグ経験者なら皆疑問に思うでしょう。

この「KO養成サンドバッグ」のメリットは以下の通りです。

1,細いので適当に技を出していると当たらないのでピンポイントで技を当てる、それはつまり急所に当てて一撃で倒す技を練り上げられる。

2,細いので技がはずれた場合は、次の攻撃を出す練習になる。
例えば、回し蹴りがはずれたらそれで終わりではなく、すぐに後ろ回し蹴りを出す。

3,技が当たった瞬間のMAXスピードが殺されていない打撃が当たった場合、サンドバッグが「く」の字になるためビジュアルで技の評価が可能。
上段だと相手の脳を揺らした感覚に近い。

4,軽いので押すような突きだとサンドバッグが大きく揺れるので、力で押す突きではなくパチンとスピードがある瞬発力を使った突きの練習になる。

5,かかと落とし、ブラジリアンキック、内回し蹴りなど「当てる角度」が大切な技の練習になる。


6,このサンドバッグの細さは人間のアゴを想定しているということで上段の技のイメージがしやすく、足の太さにも近いので下段の技の感覚、とくに内股のイメージがしやすい。

7,小さく軽いので持ち運びができ、従来なら自宅に設置できないような住環境でも設置可能。

などなど、工夫次第で様々な練習に使用できるように思います。
私はまだ使ったことがないので、これ以上の感想は書けませんが、この「KO養成サンドバッグ」は中・上級者向けという感じがしますね。

ヘビーサンドバッグとは明らかにニュアンスが異なりますので、2つのサンドバッグを目的別に使い分けることで相当高度な空手の練習ができるというのは間違いないでしょう。

実際に使ってみたいですね。

”倒す感覚”にこだわった「KO養成サンドバッグ」





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