40代からの空手道 極真空手の巻
 
 
 


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   【ボクシング】 メイウェザーvsパッキャオと空手

2015年5月8日

5月2日、アメリカ・ラスベガスMGMグランドアリーナで「世紀の対決」と呼ばれた「世界ウェルター級王座統一戦」、5階級制覇のWBA&WBC王者フロイド・メイウェザー(アメリカ)と6階級制覇のWBO王者マニー・パッキャオ(フィリピン)の一戦が行われました。
結果、3分12Rフルに戦ってメイウェザーが判定勝ちしました。

▼世界ウェルター級王座統一戦 3分12R
○フロイド・メイウェザー(アメリカ/WBA&WBC世界ウェルター級王者) 判定3-0 ※116-112、116-112、118-110
●マニー・パッキャオ(フィリピン/WBO世界ウェルター級王者)
※メイウェザーがWBA・WBC王座を防衛、WBC王座を獲得


当日、WOWOWで生放送され、私もリアルタイムで観戦しました。
ちなみに私はボクシングはテレビで世界戦を観る程度で、それほど詳しくありません。
この
メイウェザーvsパッキャオを観ていて色々と考えさせられましたし、自分の空手に重ね合わせる部分が多くありました。

私はパッキャオが好きなので当然応援していましたし勝ってほしかったので、残念な結果になりました。
結果に関しては、あれこれ言っても仕方ありません。
現在のボクシングなら「メイウェザーの勝ち」となるのは、試合終了した時点で分かりました。
ただし、観客のブーイングでも分かりますが、面白い試合ではありませんでしたし、玄人視点ではどうなのか分かりませんが、一般のライトなファン目線からすれば「凡戦」と言って差し支えない内容でした。

メイウェザーとパッキャオのボクシングスタイルは対照的です。
簡単に分類すれば、メイウェザーは「防御型」、パッキャオは「攻撃型」のファイトスタイル。
メイウェザーが「盾」ならパッキャオは「矛」。

私はメイウェザーのボクシングスタイルは格闘技ファンとしては嫌いです。
何故なら面白くないからです。
ですが、極真空手をしている実践者としては共感できる部分がありますし参考になります。

逆にパッキャオの鋭い踏み込みからの渾身の左ストレートでKOを狙う超攻撃的スタイルは格闘技ファンとしてとても好きです。
観ていてワクワクします。
ですが、極真空手をしている実践者としては両面あります。
まずは同じサウスポーという共通点がありますし、私も以前は攻撃的な空手をしていたのでパッキャオのボクシングスタイルには共感できる部分が多いのです。
ですが、当ブログで繰り返し私が空手のスタイルを変えたことを書いている通り、茶帯になりそれまでの足を止めてガチガチに打ち合う空手はやめました。
そして、攻防一体のスタイルに変えましたし、それまではサウスポーでしたが現在はサウスポーメインのスイッチヒッターになっています。

つまり、私の空手スタイルは、茶帯まではパッキャオ、茶帯以降はメイウェザーのようなスタイルになっています。
そういう意味でも、メイウェザーとパッキャオの一戦は、観ていてとても興味深かったのです。
観客として観るならパッキャオ、空手家として観るならメイウェザー、そんな感じです。
ですが、同じサウスポーということもあり、パッキャオの左ストレートも注視しながら観戦しましたし、それ以上にメイウェザーのディフェンスとカウンターに注視して観戦しました。

私が目指している現在の空手は、簡単に言えば「負けない空手」。
卓越したディフェンステクニックをベースにして、ベストのタイミングでカウンターを打ち込む空手。
それは、メイウェザーのボクシングスタイルに共通しています。

先週5月1日のブログで、壮年空手家にとって最も重要なのは「基礎体力」を書きましたが、基礎体力は文字通り「基礎」です。
基礎なくして家は建ちません。
仮に基礎なしで家が建っても、少しの地震などの自然災害で簡単に倒壊してしまいます。
つまり、体格の優れた相手、パワーのある相手に対抗できない、それが現実なのです。
そうならないために基礎が最も重要なのです。
そして、基礎の上にどういう家を建てるのかは個人の自由です。
決まりは一切ありません。

足を止めて接近戦でガチガチ打ち合う、遠い間合いで蹴り主体にする、カウンターをメインにする、足を使ったヒットアンドアウェイ、ひたすらラッシュする等々、どういう「家」を建てるかは、各々の性格、体格、考え方、体の特性など十人十色ですから、自分の考えでその「家」を建てればいいわけです。
その「家」に相対的な正解も不正解もありません。
あるのは自分にとって正解かどうかです。

私は茶帯になった頃、それまでのスタイルに違和感を感じ、今のスタイルに変えましたが、それは”私にとっては正解”だったと思っています。

メイウェザーvsパッキャオは、格闘技ファンとして、さらに一空手家としての両面から観ることで興味深い一戦でした。
メイウェザーは9月の次戦で引退表明していますが、メイウェザー戦でのパッキャオの動きはとても良かったのでパッキャオには引退せずに今後も面白いボクシングで魅せてほしいと思っています。


 


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