40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 2つの山を乗り越えよう


2015年11月27日

当サイトは、壮年フルコンタクト空手家の初級者・中級者向けに情報を発信させて頂いています。
しかしながら、初級者から中級者になる前に空手を辞めてしまう方が大勢います。

レベル的に見ると、黄帯・緑帯というのは一つの大きな山のように感じます。
ここを乗り越えることができれば、後は黒帯という頂が待っています。
しかし現実には、黄帯・緑帯になる前に辞めてしまう方がとても多いです。

もう一つが心理面からの山です。

「黒帯〜Black Belt〜」を共同運営している左衛門さんと空手の昔話をするときに話題になるのが、この心理的な山のことです。
『昔は道場稽古がある日の前日の夜になると、翌日の道場稽古のことを考えると本当に憂鬱になったよね』『道場の階段を上っていると「ハーッ」と深い溜息が出たよね』等々

本当に道場稽古に行くのが憂鬱でたまらなかったものです。
道場稽古に行くのが嫌でした。
ですから、仕事など急用ができたり、風邪をひいて高熱が出るなど、道場稽古に行けない状況になると、口では『道場稽古に行きたかったのになあ・・・』などと言ったその本音は、『やったー!稽古に行けない正当な理由ができた!』と内心ホッとしたりしました。

ですが、そんな私も今は道場稽古に行くのが楽しみになっています。
もちろんレジャーに行くような楽しさとはニュアンスが違いますが、自分を向上させるための時間という認識の別次元の楽しみといった感じでしょうか。
初級者から中級者頃の、あの独特な憂鬱な気持ちとは真逆です。

では何故こんなに気持ちが変わったのか。
それは自分が上達したことで、精神的に余裕ができたからだと思います。
つまり心理的な山を乗り越えることができた、という言い方もできるでしょう。

精神面がここまで来ると、道場稽古に行くのが嫌で道場から離れるということはなくなります。
ただこの山を乗り越えることがなかなか大変なことなのです。

ですから、フルコンタクト空手を始め、今現在道場に行くのが憂鬱、嫌な気持ちになるという初級者の方は、今が頑張りどころです。
今黒帯になっている先輩達も皆、同じような気持ちになり、それを乗り越えて黒帯まで辿り着いたということを是非知って頂きたいと思います。

今、道場に行くことが嫌で嫌で仕方がないとしても、その山を乗り越えたら、道場に行くのが楽しみになります。

是非、黄帯・緑帯、もっと言えば緑帯の銀線一本(3級)まで頑張って下さい。
そこまで行けば、次は茶帯ですからモチベーションが急激に上がりますのでその後は比較的楽になります。

ですから、なんとか黄帯・緑帯の山を登り切ってほしいと思います。

せっかく一大決心をして極真空手を始めたのに、この2つの山を乗り越えられずに辞めてしまうのは、本当にもったいないです。

2つの山を乗り越えましょう。



コラム 空手研究メモ トップ

当サイトの内容は、管理人の知識と経験に基づいたものであり、効果と安全性を保障するものではありません。何卒ご了承ください。各自自己責任で行って下さい。


40代からの空手道 〜極真空手の巻〜
トップページに戻る



 
  このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。