40代からの空手道 極真空手の巻
 
 
 


空手研究メモ トップ

 



   正しい「基本」を身につけていますか?

2014年11月7日

間違ったやり方、間違った体の使い方、自己流等々。
基本を無視すると真の実力はつかないと私は確信しています。
それは空手に限ったことではありません。


例えば、「正拳突き」。
注意点やポイントは数多くありますが、2点だけ見ていきたいと思います。
一つは突きを出した手の肘、もう一つは引き手です。


●正拳突き



大山総裁の正拳突き。
これが極真空手の正しい基本の「正拳突き」です。

ポイントの一つが、突きを出した腕の肘。
上の写真を見て頂ければ分かりますが、肘を伸ばしきっていません。
極真空手の基本の「正拳突き」は、肘は伸ばしきらないのです。


空手を始める人のために/大山倍達・著」から以下を転載します。

「手を伸ばしたときにヒジを伸ばしきってしまわずにほんの少しだけ余裕をもって曲げていなければなりません。そうしないと力がはいらないのと、もし相手にヒジが伸びきったときに強力な受けをされると、ヒジの関節を痛めてしまうからです。」
●空手を始める人のために p,83より転載



肘を伸ばしきってしまうと肩が入った突きになります。
極真空手の基本の突きは肩は入れません。
肩を入れた突きは、ボクシングのパンチの打ち方で、肩を入れると肩の筋肉(三角筋等)を使うことになります。
ですが、極真空手の基本の突きでは、肩の筋肉ではなく、脇の下の筋肉(広背筋・大円筋・前鋸筋)を使います。
大山総裁の言葉をご紹介します。

『すこしでも早く正確に当てるのには、標的に近い方がいいから、極真会館では脇の下へ持ってくる。
ただ、引き手から突きを出すときに、脇に力を入れるか、肩に力をいれるかだ。
私はいつも注意するが、肩に力が入っていてはだめだ。
肩に力を入れて打つのは、ボクシングの打ち方である。
極真は、脇の力を入れて打つ。』

『カラテの突きは、丹田の力を脇の下を通じて拳に込めるものです。
この丹田の力と脇の下の筋肉の力と拳の力が一致しないと、威力のある突きにはならない。
その方が破壊力は大きい。』



このように、極真空手の突きは、肘を伸ばしきらずに突くことで、脇の下の筋肉を使うのです。

ですが、道場生を見ていると、肘を伸ばしきって肩を入れて正拳中段突きをしている人を見かけます。
肩に必要以上に力が入っていて肩が上がっていると肩で突きを出してしまいがちになるので、肩から力を抜くといいでしょう。

肘が伸びきった肩が入ったパンチは、真に威力がある極真空手の突きにはならないということです。


次に引き手。
引き手は真っ直ぐに乳の脇にしっかりと引きます。
ところが、道場生の中には、引き手が不十分だったり、脇が空いて引いてしまう人がいます。

脇が開いてしまう人は、加齢と共に関節が硬くなり脇が開く人、ウエイトトレーニングのし過ぎでなおかつストレッチを十分にしてないため肩の関節が硬くなっているなどが考えられます。

脇が空いた状態の引き手だと、次に突きを出すときに脇が空いたまま外側から肘が先から出る突きになってしまいます。
こういう突きは威力が出ません。
突きは、脇を開かずに拳と肘が真っ直ぐ同時に出すことで、真に威力がある突きになるのです。
弓を引いて矢を射る感じです。


こういう「基本」をしっかりと正確に身に付けている空手家と、ただなんとなく曖昧にやっている空手家では、5年、10年後に必ず差が出ると思います。

大山総裁が理想とした、
「地に沿った基本・理に適った型・華麗なる組手」
を是非実践しましょう。



 


40代からの空手道 〜極真空手の巻〜
トップページに戻る



 
  このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。