40代からの空手道 極真空手の巻
 
 
 


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   基礎体力の重要性と砂上の楼閣

2014年10月10日

武術・格闘技において基礎体力はとても重要です。

大山総裁は「技は力の内にあり」と言われました。
この言葉を極真第8回世界王者の木山仁師範は、『大山総裁が言われた「技は力の内にあり」は格闘技の本質。技術は補強運動に上に成り立つものである』と述べています。

私はこの木山師範の言葉は、武術・格闘技の真理だと思っています。
何故なら、机上の空論ではなく、実際日々の稽古の中で、体重無差別の組手をしていれば嫌というほど体格やパワーの重要性を身を持って体験することになるからです。

中学生の黒帯と組手をすると、スタミナ、スピード、手数は壮年部の私より上ですが、効かされるということは皆無です。
何故か?
簡単です。
パワーがないからです。
だから技が効かないのです。

まだ体ができておらず基礎体力が絶対的に不足しているからです。
ですが、そういう中学生も数年経って体が成長し、努力して基礎体力をつければとたんに強敵になります。

また、日頃自分より一回り、二回りも体格が優れている人と組手をしていると、いかに基礎体力がものをいうかよく分かります。
それが現実です。

よく年老いた体が小さくガリガリの武術の達人が神技のような技で若い大男を吹き飛ばす、投げ飛ばすというフィクションがありますが、実は武術の達人といわれる人たちの基礎体力、基礎能力は常人離れしていることが多いのです。

例えば、合気道の達人・塩田剛三氏は身長154cm、体重46kgと非常に小柄でしたが、握力が90kgあったと言われています。
柔道で全日本10連覇した木村政彦氏は、腕相撲で負けたことがなかったそうです。
大日本合気柔術の佐川幸義氏は、70歳を超えてからも腕立て伏せを連続500回、六尺棒の素振りを1000回などの基礎鍛錬を毎日数時間していたそうです。

そうなんです。
達人と言われるような人たちは、その技術以前に、長く厳しい鍛錬により人並み外れた基礎体力、基礎能力を手にしていたのです。

しかし、多くの人たちは、そういう根本、根源には目を向けず、表層的な派手で神秘的な技、技術に目が向いてしまい、基礎・土台を作ることなく技術だけを手に入れようとします。
楽して大きなものを手にしようとする。

ですが、基本、基礎、土台がないところに大きな家は建たないのです。
武術・格闘技の技術を身に付けるには、その土台が必要です。
それが基礎体力です。

土台がないところに大きな家を建てれば、少しの揺れで倒壊してしまいます。
つまり砂上の楼閣のようなものです。

人並み以上の基礎体力と正しい体の使い方を同時に持ち合わせること、それが40代、50代、60代になっても高い能力を駆使することができる武道家なのだと思います。

だから私は今日も自主練をしています。


 


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