40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 恐怖心と後ろに下がる癖について 2


20123月23日

組手において、「押し負けない」ことはとても重要です。

体格が上の相手、パワーが上の相手、体重をかけて押してくる相手に、圧力で負けて真っ直ぐ下がると、相手は勢いにのって攻めてきます。
そこでまずは、「押し負けない」ことが重要になってくるわけです。

私の体験談をご紹介します。
参考になれば幸いです。

私は中級者の頃、決めたことがあります。
それは・・・

「引いたら負け!絶対下がらない!」

ということです。

ここでちょっと横道に逸れます。
漫画の話です。

「北斗の拳」で、拳王・ラオウが唯一恐怖した相手、それが山のフドウ。
そのフドウと闘う時に、ラオウは地面に線を引き、『このラオウの体、一歩でもここより退いたら、この背に向かい全矢射ち放て!』と部下たちに命じます。
そしてこう呟きます。「もし退くようなら、このラオウの死!」と。



フルコン空手にとって、真っ直ぐ後ろに下がってしまう癖は、イコール負けと同じです。

恐怖心を克服したいと思う方は、「後ろに下がらない」と決めて、組手をすることをおすすめします。
もし下がってしまったとしても大丈夫です。次こそは下がらないと決めてまた組手をすればいいのです。そうやって目的意識を持ち、努力を続けていけば克服することができるようになると思います。

但し、ここで終わりではありません。
後ろに下がることなくガチンコで打ち合うことができるようになったら、次は正面から打ち合うだけではなく、捌く、ステップを使って横(斜め)に動くことをマスターします。

何故なら、正面からだけでは体力が勝る相手にはなかなか勝てないからです。

ここで重要なのが順序です。
正面からの打ち合いをはしょって、「かわす」ことばかりを初めからやっても強くはなりません。
まず打ち合いができるようになる、その後ステップや合わせ技などをマスターする。
それが順序です。

当サイトでは、基本的に技術論は展開しないことにしています。
それは、私自身まだまだ未熟だということと共に、空手の技術はとても深く広いからです。

後ろに下がる癖を直すために技術的にどうすればいいのか?

あくまでも私自身が実践してきたこと、実践していることを述べさせていただきます。

最も重要だと思うのが、「重心」です。

通常重心は真ん中に置きます。体重は両足に均等にかけるようにします。
それをあえて重心を前に置くようにします。
通常が前足:50、後ろ足:50を、前足55、後ろ足45くらいにします。

そしてもう一点は、踵をつけないようにすることです。
両足の踵をぴったりつけてしまうと、押し込まれるとどうしても重心が後ろになってしまい、ずるずると後退してしまいます。そこで、踵はつけない、特に後ろ足の踵は絶対につけないようにすると、押し込まれることがなくなります。

まとめると以下のようになります。

●後ろに下がる癖を矯正するコツ

1,筋力をつける
2,「絶対に後ろに下がらない」と決め、組手をする
3,重心をやや前にもってくる
4,踵をつけないようにする


最後にもう一度繰り返します。

「引いたら負け!絶対下がらない!」


頑張りましょう!



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