40代からの空手道 極真空手の巻 40代からの空手道 〜極真空手の巻〜 キョクシンカラテ  
 
 呼吸とスタミナ


2011224

壮年空手家にとって大きな克服テーマの一つが「スタミナ」でしょう。
若い頃からずっと継続して体を鍛えている、ランニングが趣味で毎日数キロ走っている、というような方は別ですが、ほとんどの方は運動不足やメタボな状態で道場の門を叩きます。
私もそうでした。

そういう方の場合は、やはりスタミナ養成が最大課題となります。
ところが数ヶ月空手の道場稽古に参加するようになり、自分で自主練もするようになり、スタミナがだいぶ付いてきた、と思ったにも関わらず、組手(スパー)になるとすぐ息が上がる、バテる・・・
そういう方は大勢います。

その原因は「呼吸」にあります。
詳細は呼吸についてをご覧下さい。

どうしても強い相手と組手をすると、恐怖心・緊張で呼吸を止めてしまいます。
この状態で動くと体に余計な力が入り動きが悪くなりますし、すぐにバテてしまいます。

呼吸を止めてしまう
誰でもそうですから、安心して下さい。
ではどうすればいいのか?

呼吸を止めないよう、呼吸が止まらないようにするには大きく2つの方法があるでしょう。
一つは、稽古を続け空手が上達する(強くなる)ことで自信が生まれるようになる。その結果落ち着いて組手をすることができるようになる。
ですがこれは結果論のようでもありますし、なにより時間がかかります。
そこで二つ目、「基本」「移動」「型」「ミット打ち」「組手」など空手の全てに関して、「丹田腹式呼吸」を意識して行うようにすることです。

「腹式呼吸」が「動き」と一体となると、すぐにバテるという現象は起きなくなります。
いくらスタミナがあっても、呼吸を止めてしまうとすぐにバテます。

我々壮年空手家は、10代、20代には体力(スタミナ)では敵わない部分があります。
ですが呼吸をコントロールすることができるようになると、エネルギーの無駄なロスがなくなりますので、十分に戦うことができるようになります。

壮年空手家こそ、呼吸法を大切にするべきだと思います。

呼吸法について学びたい方は、藤平光一「氣の呼吸法」をおすすめします。

藤平光一 氣の呼吸法

氣の呼吸法―全身に酸素を送り治癒力を高める (幻冬舎文庫)

私は以前、栃木県の「氣の郷」において、藤平光一先生から心身統一法を学びました。
この本は「腹式呼吸」についてとても分かり易く解説されていますので、この通り実践すれば「丹田腹式呼吸」をマスターできるでしょう。

※藤平光一
合気道の開祖・植芝盛平、中村天風に師事。
植芝盛平より公式に合気道最高段位である十段を印可される。
合気道で存命中に十段位を許された唯一の人物。



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