40代からの空手道 極真空手の巻
 
 
 


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   ピーター・アーツに見る、「気持ち」の大切さ

20101212



格闘技ウェブマガジンGBRより転載


昨日のK-1を見て感動した壮年空手家が日本全国に大勢いるのではないでしょうか。
かく言う私もその一人です。

昨日のピーター・アーツは本当に素晴らしかったですね。
特に、準決勝のセーム・シュルト戦は、「凄い」の一言でした。
絶対王者のシュルトが、最後は気持ちが折れ、逃げていましたね。
決勝は残念でしたが、準決勝で精根尽きた結果、心身共にリングに上がるので精一杯だったのでしょう。負けはしましたが、その負けた姿も潔くカッコよかったですね。
今年のK-1GPのMVPは文句なく、ピーター・アーツでした。

アーツは40歳です。
40歳であれほどのパフォーマンスを見せるというのは、日頃どれだけの努力をしているか、容易に想像がつきます。相当の努力を積み重ねていなければ絶対に無理です。

アーツは10代の頃からプロのリングで試合していますので、その肉体は間違いなく満身創痍だと思います。そして肉体と同じか、もしかしたら肉体以上にメンタルのレベルを維持するのが難しいかもしれません。
でもアーツの闘魂は、K-1GPを連覇していた頃と少しの遜色もありませんでした。
これは凄いことです。

体(肉体)は有限です。
20歳と40歳では同じトレーニングをしても、その肉体から繰り出させる瞬発力、持久力等に差が出てしまいます。これは宇宙の摂理ですから仕方がないことです。

ですか、心(精神)は無限です。
肉体とは逆に、20歳より40歳のほうがレベルの高い精神性を維持することもできるからです。
でもほとんどの場合、心と体は連動していますから、体の衰えは直接心に影響を及ぼしてしまうものです。

しかしながら、昨日のアーツの姿を見て、「メンタル」「スピリット」つまりは「心」の偉大性を再認識しました。

そして、サミュエル・ウルマンの「青春」という詩を思い出しました。

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青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。
若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、
安易(やすき)に就こうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない。
人間は年齢(とし)を重ねた時老いるのではない。理想をなくした時老いるのである。
歳月は人間の皮膚に皺を刻むが情熱の消失は心に皺を作る。
悩みや疑い・不安や恐怖・失望、これらのものこそ若さを消滅させ、
雲ひとつない空のような心をだいなしにしてしまう元凶である。
六十歳になろうと十六歳であろうと人間は、驚きへの憧憬・夜空に輝く星座の
煌きにも似た事象や思想に対する敬愛・何かに挑戦する心・子供のような探究心・
人生の喜びとそれに対する興味を変わらず胸に抱くことができる。
人間は信念とともに若くあり、疑念とともに老いる。
自信とともに若くあり、恐怖とともに老いる。
希望ある限り人間は若く、失望とともに老いるのである。
自然や神仏や他者から、美しさや喜び・勇気や力などを感じ取ることができる限り、
その人は若いのだ。
感性を失い、心が皮肉に被われ、嘆きや悲しみに閉ざされる時、人間は真に老いるのである。
そのような人は神のあわれみを乞うしかない。

サミュエル・ウルマンの「青春」
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道場稽古で、10代、20代のバリバリの若手とスパーをするときなど、気持ちで負けたら組手になりません。体力で敵わなくても、せめて気持ちで負けないようにする。それが我々、壮年空手家にとって重要なことです。

昨日のアーツを見ていて、自分に限界をもうけず、上を見て努力を続けていこうと強く思いました。


 


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